世界的に知られたワインの産地と言ったらもちろんフランスだろうけれど、ポルトガルに来てみると、実はポルトガルにもかなりおいしいワインがたくさんあることを、皆さんご存知でしょうか(ポルトガルはポルトワインだけではないのです)。
フランスの場合、産地によってボトルの形が決まっているから、その形を見るだけですぐにどの地方のワインか分かるけれども、ポルトガルは選り取りみどり。ボトルの形もラベルのデザインも色々。
ポルトガルのワイン生産地区分はこんな感じ。
あいにく僕はお酒は量が飲めないので、すべての産地のワインをいろいろ試飲、というわけにも行かないのだけれど、北の方のワインよりも南の方のワインがおいしいと思うことが多いかな、という印象です(あくまで僕の好みです)。
僕が住んでいる ポルトガルの最南地方Algarve(アルガルブ)でもワインづくりは盛んで、最近はオーガニックワインも良く見かけるようになりました。
でも、このポルトガルワイン、おいしく飲むために一つ心に留めておくことがあります。
大概のポルトガルワインはアルコールが13%~14.5%と、とても度数が高いのです。
ボトルを開けてすぐに飲むと、あまりワインの味がせずアルコールが感じられるばかりで、しかも度数が強い分、量を飲まなくても頭が痛くなったりすることも。
そして結果的にポルトガルワインはあまりおいしくない、という印象を持たれることにもなりかねません。
そうならない為には、
1、ワインをデキャンターに開ける。
この時も、静かに注ぐのではなく一気にドボドボッとデキャンターに注ぎます。ポルトガルワインはかなり芯が強いので、こうすることによってその芯を崩しワイン全体の口当たりを丸くすることができます。
実際に栓を開けたばかりのワインと、デキャンターに注いだ後のワインを飲み比べると、口当たりが変わっていることが分かります。またこうすることによって香りも解放されます。
そして、
2、できれば翌日以降に飲む。
なので、誰が人が来るというときは前日にはこの作業を済ませると良いです。
こうするとアルコールも少し抜けて、口当たりもまろやかになりそのワインの良さを最大限に引き出すことができます。
ポルトガルは知る人ぞ知る?!コルクの生産量世界一!の国。
実に世界全体のコルク生産量の半分以上(約52%)がポルトガルで作られています。
そんな国の(実は)おいしいワイン。是非お試しを!