こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2020-12-18

フランス大統領マクロン、まさかのコロナウイルス感染。

 

ポルトガル・ラゴスのクリスマスイルミネーション

コロナウイルス一色だった2020年も、あと2週間ばかりで終わろうとしている。一年で夜が一番長い日がもうすぐやって来ます。

イギリスやアメリカではワクチン接種が始まり、フランスでは年末にもワクチン接種が開始できる動きになって来ている。僕は正直、すぐにワクチン接種は受けたくないな、と思っています。


昨日はフランス大統領マクロンがコロナ検査で陽性だった、というニュースが駆け巡りました。彼は陽性結果が出るちょっと前に、EUのベルギー本部に行っていたし、スペイン首のサンチェス首相やここポルトガルのコスタ首相ともフランスで会見している。

コスタ首相は検査の結果、陰性だったようだけど大事を取ってしばらくは自主隔離。


気になったのは、テレビで見ると、マクロン大統領がエリゼ宮(大統領官邸)で他の国の要人を迎える時、マスクはしているけれど結構肩を並べて普通の距離間で立っているんですよね。必要な距離を取る、という予防策は???でした。

ポルトガル・ラゴス 星形のイルミネーション

今までもイギリスのボリス・ジョンソン、アメリカのトランプ、ブラジルのボルソナロ等々、コロナウイルスに感染したけれども、一国の長が感染したとなるとインパクトが違いますね。これでフランス人も少しは素直にマスクを着けるようになるだろうか。

今年は、大変な年だったせいかラゴスのクリスマスイルミネーションも何となくいつもより控えめな気がします。気のせいかな。
ついでにブレクジットもやって来るし、なかなか穏やかでな年末になりそうです。



2020-12-16

ラゴスのストリートアート

 

2年ぶりにアルガルブでは結構まとまった雨が降り続いています。

地球規模で温暖化の話が頻繁に聞かれるようになり、それに歩調を合わせるように2年続けてほとんど雨の降らない冬が続きました(ここ南ポルトガル・アルガルブは冬に雨が降り、春から秋にかけてはほとんど雨が降らない、というのが従来のパターンです)。

この冬も、もし雨が全く降らなかったらかなり深刻な水不足が起こることを覚悟しなければならないような状況だったので、この雨続きはひとまず歓迎です。


雨はとりあえず降るので良いとして、今度は全く寒くならない。実感としては全くそんな時期じゃないのに三寒四温といったところ。季節の変わり目ではないんだけど、今頃の時期は。

あまりに寒くならないからまだカエルは鳴いているし、アーモンドの木にちらほら花がつき始めるし(本来なら2~3月)、暖房を点けなくても過ごせてしまう夜もあります。やはりおかしい。


先日、久しぶりにラゴスの街中を歩いたらいつの間にかストリートアートというのだろう、絵が色々なところに描かれていました。

2匹のカタツムリの絵

雨の日にピッタリの絵ですね。

ポルトガル人男性の肖像画

なかなかポルトガル人の特徴をうまくとらえてますよ。本当にこんな格好の人がたくさんいます。

アズレージョ・ポルトガル人女性

アズレージョ・ポルトガル人男性









こちらはポルトガル名物アズレージョ。どちらもいい味出してますね。

アズレージョ・カフェの看板

ちょっと年季の入ったとあるカフェの看板。

この他にもまだまだ色々ありました。


2020-12-08

Beja(ベージャ)で見つけたレストラン

 

Alvito(アルヴィートゥ)から Beja(ベージャ)を通って家へ。

Beja(ベージャ)はポルトガルからフランスへ行くときの通り道、ラゴスから内陸を Ervas(エルヴァシュ)まで行ってそこからスペイン・フランスへと行くときに、いつもそばをかすめながら一度もちゃんと訪れたことない街 Beja(ベージャ)。

やっとその機会が巡ってきました。




Beja(ベージャ)に着くと早速『Castelo』の標識があったのでそれに従いお城まで。


ベージャのお城


Beja(ベージャ)のシンボル、Torre de menagem(ドンジョン・天守閣)。高さ40メートルでポルトガルで一番高い塔だそうです。
無料で登ることが出来たけれど、コロナ対策で人数制限をしていて、僕らが行ったときは11時過ぎ、次の入場は14時だ、と言われて諦めました。

この塔はかなり遠くから見えるから、登ったら相当良い景色が見られるのでしょうね。また次の機会に。


一通り町の中心部を歩いて回り、ちょうどお昼時になったのでたまたま何となく雰囲気が良さそうだったレストランに入ることに。

そこは内装が凝っていて、BGMにフラメンコやフランスの歌が流れており、ひょっとするとオーナーはスペイン人か、と思ったられっきとしたポルトガル人でした。

メニューは鶏肉や羊肉の炭火焼きなどシンプルなものだったけれど、付け合わせのピラフライスやフレンチフライもおいしかったです。


アルガルブでは観光地化が進んでしまっているためか、出来合いの大しておいしくものないものを決して安くない値段でサービスするレストランが多くてあまりお勧めできるレストランがないのだけれど、ここは当たりでした。


ベージャのお城からすぐです。ベージャを訪れたら是非どうぞ。



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2020-12-07

6年ぶりにPousadaに泊まった、Pousada de Alvito

 

今回は一泊とはいえ久しぶりのポルトガル国内観光なので、スペインのパラドールに匹敵するポルトガルのポサーダに泊まろうと思いました。

でも、多分コロナウイルスの影響だろうか、Beja(ベージャ)の Pousada(ポサーダ)は年内閉まっている様子。そこからさほど遠くない Alvito(アルヴィートゥ)というところに別のポサーダを見つけたのでそこで予約を取りました。

ポサーダに泊まるのは6年前のGerês(ジェレーシュ)のポサーダ・カニサーダ以来です。


北へ。Gerês 、そしてポサーダ・カニサーダ(Pousada Caniçada)に泊まる
https://algarvelife.blogspot.com/2019/03/geres-pousada-canicada.html
スペイン・ポルトガル、イベリア半島ブログ






Mértola(メルトラ)から IC27を北上し、途中でIP2に合流、Beja(ベージャ)まではとてもスムーズです。Beja(ベージャ)周辺も僕がポルトガルに住み始めた頃に比べたら、道路状況は格段に良くなりました。

アレンテージュは少しイタリアのトスカーナ地方のようになだらかな丘陵地帯が多く、アルガルブとは景色が変わります。

Beja(ベージャ)からポサーダがある Alvito(アルヴィートゥ)までも30分はかからないくらい。すぐでした。


直ぐだったけれど、もう日が暮れて暗くなり途中に小さな町以外は道中真っ暗です。
あまりスピードを出しすぎないように。

2020-12-06

ここで泊っても良かった Mértola(メルトラ)

 Alcoutim(アルクティン)を軽く観光して、そこからアレンテージュの町 Beja(ベージャ)方面へ。M507を通ってIC27に合流し Beja(ベージャ)へ向かいます。


アルガルブの内陸を行く。
https://algarvelife.blogspot.com/2020/12/blog-post.html
スペイン・ポルトガル、イベリア半島ブログ


この途中で Algarve(アルガルブ)に別れと告げて Alentejo(アレンテージュ)に入ります。




このIC27沿いに Parque Natural do Vale do Guadiana(グアディアナ渓谷自然公園)があり、その中に Mértola(メルトラ)という町があります。


どこからも遠い町 Mértola(メルトラ)


正直、この町は全く下調べをしていませんでした。Alcoutim(アルクティン)から Beja(ベージャ)へ向かう途中で Mértola(メルトラ)という名前の町を通る、ということだけでした。

そういえば、ギリシャかどっかに同じ名前で有名な観光地がなかったっけ?なんて思ったらあれは「メテオラの修道院」でしたね。

ちなみに、正確を期すると Mértola の発音は「ルトゥラ」です。"メ"にアクセント。

IC27を Alcoutim(アルクティン)の方からやって来ると、Mértola(メルトラ)のお城が現れます。

Mértola(メルトラ)の城塞


結構、「お~~~!!!」ってなる景色ですよ。何も前知識がなかっただけに、インパクトは更に大きかったです。

2020-12-05

アルガルブの内陸を行く。

コロナウイルスの影響のために、今年3月に店舗を閉めて完全にホームデリバリーに移行してから、途中に足の手術などもありながら、12月になってしまいました。

店舗を持っていた時と比べたら、体力的にも楽になり自分の時間もずっと増えたのだけれど、気がついたら休暇らしい休暇を取ることもなく12月に突入。

クリスマスの大仕事の前にちょっと息抜きを、と思ったけれど今はコロナウイルス対策でスペインに行くのもフランスに行くのも容易じゃない。スペイン・アンダルシアのとあるホテルに問い合わせたら、仕事や医療などの理由を除き観光目的で外から人は泊まりに来られない、とのこと。


こういう状況から、1泊だけど久しぶりにポルトガル国内観光をしてみることにしました。普段、時間があるとすぐにスペインに行ってしまうことがほとんどだったから。


咄嗟に、どこかここに行ってみたいという場所が浮かばず半ば思い付きでアルガルブの東側スペイン寄りの内陸の方へ行ってみることにしました。住んでいるところが西側だから、Sagres(サグレシュ)や Aljezur(アルジェズール)の方へは時々行くのだけれど、東側は Tavira(タヴィラ)や Castro Marim(カストロ・マリン)の海沿いは知っているけれど、内陸の方へは一度も行ったことがなかったのでこれをいい機会だと思い行ってきました。


Lagos から Alcoutim へ

西部アルガルブのアレンテージュとの境の町 Odeceixe(オドゥセイシュ)には行ったことがあるから、東部アルガルブのアレンテージュとの境の町 Alcoutim(アルクティン)をとりあえず最初の目的地に。


                      


2020-11-25

こんなものがここに…?!

 近くの小さいスーパーに行ったら、なんと「シメジ」発見。全部白いけど。

白いポルトガルのシメジ

いや、これがリスボンやポルトなら今どき珍しくないでしょう、きっと。


ここでもキッコーマン醤油は売ってるし、なぜか時々味りんもあるし。でもシメジですよ。こんなポルトガルの南の先っちょの何もない、日本とは何のゆかりもない、日本人コミュニティーがあるわけでもないこんなところで「シメジ」。棚にも「SHIMEJI」と思いっきり日本語名で表記されていたし。


以前、違うスーパーではバーモントカレーが売っていたし、一体だれが買うんだ???


キノコと言えば、ポルトガル人はキノコを恐れる。アルガルブだけの現象なのかどうか定かではないけれど、基本自分たちが知っているものしか食べようとしないポルトガル人。食べることに関してはとても好奇心旺盛な日本人とは対照的です。


色々なキノコのイラスト

何でもその昔、ポルトガルの北の方で毒キノコにあたって亡くなった家族があったらしい。それが嘘か真か知らないけれど、それ以来ポルトガル人はキノコに手を出さなくなったのだとか。


一度、農業技師だったポルトガル人と一緒に食事をしたことがあるけれども、頑なにキノコは食べようとしなかった。「お前は食べても俺は食べん」と言って。
こんなおいしいものを怖がって食べないなんてもったいないね。


で、このシメジ、バター醬油で食べたら思いのほか美味しかったです。


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2020-11-24

コロナウイルスワクチン

注射と聴診器

コロナウイルスワクチン開発が急ピッチで進められており、ファイザー(Pfizer) とモデルナ(Moderna) がそれぞれ結果を発表し、アメリカでは12月中にもワクチン接種が開始されそうな勢いだ。


でもぼくには安全性への不安がある。僕は全くこの分野の知識がないから尚更である。

ワクチン開発に通常どれほどの時間を要するのか、調べてみた。

ワクチン開発にかかる時間


通常10年単位でかかるワクチン開発。今回発表されたワクチンが本当に12月にも接種が開始されたら、驚くほどの速さで開発されたことになる。だからどうしても安全性がしっかり確立されているのか疑いたくもなる。


新型コロナウイルスワクチンの安全性

2つの新型コロナウイルスワクチン

6か月後、2年後、5年後に何か重篤な副作用がでるリスクはないのだろうか、と考えてしまうのは、心配しすぎなのだろうか。僕はワクチンに限らず、薬も摂らないで済むなら摂らないに越したことはないと普段から思っている。どうかワクチン接種の義務化だけにはならないでほしい。



2020-11-23

完璧な城壁を残す街・アビラとパラドール・アビラ(Parador de Ávila)

フランスからの帰り道、今回はアビラという街に寄ってみることにした。
アビラは首都マドリッドから西そしてやや北へ向かったところにある街、マドリッドから電車で1時間30分ほどのところです。

どうしてアビラに決めたかと言えば、もちろんこの街にパラドールがあるから。それが一番の理由。好きなものはしょうがないですね。でもアビラの街もパラドールもいいところでしたよ。


アビラの城壁


僕は車でアクセスしたので、フランスからスペインに入ってひたすら高速を走り(無料!)Victria-Gasteiz(ビクトリアーガステイス)、Burgos(ブルゴス)、Valladrid(バリャドリ)を抜け、Tordesillas(トルデシィリアス)からA-6線に入りそこから南下、もうちょっと走ったらそこはもうマドリッド、というところでちょっと西に走り、アビラに到着します。
以前は有料だった Victria-Gasteiz(ビクトリアーガステイス)ーBurgos(ブルゴス)間は数年前から無料になりました。すごいな、スペイン。日本で無料になった元高速道路ってあるんだろうか。

       

この行程では、アビラの街へ東から北側にかけて回り込むようにして到着します。
有名な城壁の全景が見えると「お~、あれかぁ」と結構感動しました。運転しながらよそ見運転することになるのだけど…

街に入る直前にちょうど直近で全体を見渡せる場所がありしっかり駐車スペースも用意されていたのでそこでまずは一枚。

アビラ全景、有名な城壁と。

直ぐに日が暮れ始め、ライトアップ。

ライトアップされたアビラの街
この、街の名前のモニュメント(?)は流行りですね。最近、どこへ行っても見かけるようになりました。

2020-11-19

何だか分からなくなってくる…

今週の月曜日からここ南ポルトガルのラゴスもコロナウイルス感染リスクの高い191自治体の1つに入って2週間のコロナ対策対象になった。

でも実際には情報が交錯していてちゃんと正しく自分は理解しているのかどうか、どうも怪しいと感じる時がある。

リスボンの日本大使館から送られてきたメイルを見る限りでは、いわゆるロックダウンではなくて、マスク着用義務や人との距離をとる、という今までにすでに施行されていた措置に加えて、週の間は夜間外出禁止(23時から5時まで)、週末土曜日、日曜日は13時から翌朝5時までの外出禁止、ということらしい。つまり、昼間は普通に、週末は午前中は移動の制限はない、ということでいいらしい。

スペインは全土で夜間外出禁止だけれどその禁止時間外では店もレストランも開いているのではないかと思う。フランスではロックダウンが施行されて、ペットの散歩やスポーツ、買い物のための外出など用意されている外出届のような用紙をちゃんと記入しそれを携帯し、そして1時間だけ、とかなり厳しい措置が取られている。街中の個人店、本屋、レストラン、バーは開けることが許されず、その横で Carrefour や Auchan のような大きなスーパー(日本のイーオンのようなもの)はしっかり開いていて、個人自営業からは大きな反感を買っている。

ちょうど2週間ほど前、10月の末に運転免許更新のために日本へ行こうか行くまいか迷っていた時に、フランスもスペインもドイツも感染者数が増え始めて、コロナ対策を強化していたので、日本に行ったはいいけれど、帰りの便がキャンセルになってクリスマス前にポルトガルへ帰って来れなくなったら困る、と考えて日本へ行くことはやめたのだけれど、その代わりにクリスマスでの仕事のために必要なものを買ってくるという目的もあってフランスへ行こうと思ったら、フランスもロックダウンに入ってしまって、結局日本にも行かずフランスにも行けず、という状態になってしまった。

今思えば日本へ行ってしまえば良かったか、などと珍しくちょっと後悔しています。

日本に行ったら行ったでどうなっていたか分からないから、後悔したって全く意味がないことは分かっているんですけどね。

ポインセチア
クリスマスを待たずに赤くなったポインセチア

今日、ネットでは日本でも感染者が増えた、東京では最高の感染者数を記録した、と報道されていました。

最近では「Hold up」のような嘘なのか真実なのか知りようのないドキュメンタリーは出るし、専門家の間ではマスク一つとっても意見が分かれているし、もっと警戒しなければいけないのか、それとも敏感になりすぎなのか、メディアは国民の恐怖を煽りすぎているのか、それとも彼らの言うことを真剣に受け止めなければならないのか、真実は後になって分かるのですかね?



2020-11-13

ラゴスもついに来週から。

 ポルトガル政府は、コロナウイルス対策を更に強化し、対策対象となっていた121自治体を191自治体に増やしました。来週の月曜日から2週間の予定で施行されます。その後はその都度、状況を見てから。

ポルトガル、191自治体分布図
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今回その191自治体の中に、僕が住んでいるラゴス地区も入ってしまいました。
日常生活への一番大きな影響は、平日の23時から翌朝5時、そして週末は13時(!!!)から翌朝5時までの外出禁止令ですね。
特に週末(土・日)の13時からの外出禁止は大きいと思います。
ということは、サーファーたちも🏄🌊🏄🌊🏄週末の午後からは波に乗ることが出来ない。

でも正直なところ、新しい対策が発令されたり、自分の住んでいるところには関係なかったりと、何が良くて何がダメなのか良く把握しきれていません。

クリスマスがどうなるのか、ますます覚束なくなるようです。

2020-11-10

今年はキノコにありつけるか?🍄

 ポルトガルでは昨日11月9日から2週間「非常事態宣言」が再び発令されたらしい。

らしい、というのはてっきりポルトガル全土に適用されるものと思っていたら、先に対策が強化された121自治体にのみに適用されるそうだ。今のところアルガルブのほとんどの地域では大きな生活上の制約は見られない。マスク着用や人との距離をとるというような基本的なことのみ。ラッキーであるとともに、感染が広がらないように最低限の注意は続けていかなければならない。


先週末は2度目のまとまった雨が降り、幸先のいいスタートを切った。このまま時々大きな雨が冬の間降ってくれれば、水不足や山火事の心配もなくなる。

きのこ

雨が降ってから2日後、キノコが生えだした。これはフランス語で Rosé-des-prés と呼ばれるキノコで日本語ではハラタケ(原茸)という名前らしい。

雨が降った後に真っ先に出てくるキノコで、見た目はマッシュルームと同じ、ただ、そんなに風味豊かではない。それでもまだ成長しきっていない若芽のうちに食べればそれなりにおいしい。

犬の散歩の最中に発見したので一度家に引き返し、袋を小刀を取って出直してきました。

木陰で休む犬

愛犬はキノコには全く興味を示さず、いったい何をやっているんだという顔で待ってます。

雨の降らない冬が2年続いて全くきのこが出てこなかったから、今年の冬は少し期待できるかな。



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2020-11-02

ポルトガルも一部でコロナ対策強化へ。

先週のフランスでの2度目のロックダウン開始に続いて、イギリスでもロックダウンが施行されることになった(アイルランドとウェールズ地方は既にロックダウンに入っている)。 ドイツも規制強化、スペインは全土での夜間外出禁止。


ポルトガルは、この週末だけ(11月3日まで)実施された自治体間の移動禁止に引き続いて、121の自治体には更に強い対策が施行されることになった。

121の自治体で11月4日から更なるコロナ対策(英語)


この121自治体のほとんどはリスボンとその周辺、および北部地域です(要するに人口が集中しているところ)。

ポルトガルはできる限り、国全てのロックダウンを避ける意向だと思います。アルガルブは8月にそれなりに観光客が来たにもかからわず、大きな集団感染を出さず全般的にみんな対策を厳守した模様です。アルガルブの直ぐ上のアレンテージュと併せて、ポルトガルで最も感染が少ない地域を保持しています。


この時期に色々な国が強い対策に出たのは、もちろんクリスマスを救うため。でも、たとえクリスマスの前にロックダウン自体は解除できたとしても、今年のクリスマスをまるで何事もないかのように祝うことは現実的に考えて無理だと思います。テレビでも何人かのジャーナリストや医療関係の人たちが指摘するように、ロックダウンの成果が出ればクリスマスを普通に過ごせるかのように国民に思わせるのは得策ではない、と思います。


フランスで今年春に最初のロックダウンを行い、夏のバカンスを経済的に救うためにロックダウン解除をしたらどうなったか。ロックダウンから「解放」された人たちが海に街にあふれ、何十人、何百人と集まるパーティーが行われ、そんな中でマスクをしたり、人と適切な距離をとったりなどの対策がみんなが守っているわけがないのは明白。結局、感染の第二波が来てしまいました。しかも、一度目の時にはパリ周辺と東側アルザスに集中していた感染が、夏の間に人がこぞって移動した為にフランス全国に広がってしまいました。

最もこれはフランスに限ったことではなかったらしく、現にヨーロッパのあちこちで感染者数が爆発的に増大している。今、ロックダウンに入って12月に解除したら、この夏の二の舞になってしまうだろうと予想される。本当は厳格な対策を打ち出してその後に一気に緩めるのではなく、中程度の対策を(とても抽象的な言い方だけれど)長期にわたって施した方が効果があるのではないかと思う。

しかし、観光も飲食業もホテルも航空業もクリスマス・年末は夏についで大事な時期なのに、夏に続いてクリスマスにも人がいない、となったらどうなってしまうのだろうか。


ポルトガル・ラゴスの海岸線

久しぶりに泳ぎに行った帰りにラゴスの海へ。もう11月に入ったし誰もいないかと思ったら、意外に人がいました。

2匹の犬

灯台守の2匹の犬。じっと見られた。




2020-10-30

途中で言葉を変えてくれるな~

 今日、金曜日から来週の火曜日までの5日間、ポルトガルでは市町村をまたいでの移動は禁止です。この週末は万聖節(日本のお盆に相当)に当たり伝統的に家族が集まって過ごすとき。毎年11月1日は祭日です。今年は日曜日だから意味がないけど…

もちろんこれはコロナウイルス対策だけれども、伝統を比較的尊重するポルトガル人にとっては離れて暮らす家族に会いに行くことが出来ないツラい週末だと思います。

その中で、もちろん例外はあって僕が今やっているホームデリバリーはその例外の1つ。この仕事のお陰で、外出禁止になっても普段とあまり変わらない生活を送ることができています。

青い車のミニカーとその荷台に黄色い花

と、今日は注文の電話が。

出ると店に時々買いに来てくれていた初老のポルトガル人夫婦。今回はジャムだけの注文だったけれど、電話での会話は外国語を勉強している身にとって、(少なくとも自分にとって)大きな難関の1つ。

電話での会話は当然のことながら相手が見えないから、ジェスチャーや表情など言葉そのもの以外の意志伝達方法がなく、純粋に言葉だけで会話しなくてはならない。知っている相手ならまだましだけれど、知らない相手ともなると更に緊張感は増す。ま、電話での会話が問題なくできるようになったらその言葉のレベルもかなり高くなったという一つの指標にはなるでしょうね。

ポルトガルでは60歳くらいから上の年代はフランス語を学校で教わっているので、かなりの人がレベルの違いはあれどフランス語を理解する(もちろん今は英語に取って代わられました)。

そして、僕は電話でも何でも自分にとってはポルトガル語の勉強と思っているから、頑張って話していると、向こうは親切心で途中からフランス語で話し出したりするのです。

しかしこれが鬼門。僕の頭はすでにたとえ下手でも何でもポルトガル語を話す頭になっているところに、いきなりフランス語(それが英語でも事情は同じ)で話しかけられると、しばらく相手の言っていることが理解不能になる。僕の頭は相手がポルトガル語を話していると思っているから。加えて、相手にとってもフランス語は母国語ではない、それなりに訛っている。それが更に理解を難しくする。

少しも間をおいて「あ、フランス語を話してるんだね」と思ってフランス語を話そうとしてもそこからはフランス語とポルトガル語が混ざる。ポルトガル語で始めた会話は最後までポルトガル語で、フランス語(や英語)で始めた会話は最後までフランス語(や英語)でやってくれた方がいいんですけどね。


僕にとって会話上のもう一つの難関は、5~6歳くらいの子供と会話する時。

大人は、話している相手がネイティブじゃないと分かれば、ゆっくり話そうとしてくれたり、繰り返してくれたり、ちゃんとこちらが理解しているかどうか確認してくれたり、そういう態度を期待できるけれども、相手が年端もいかない子供だと、

「何言ってるか分からない」

と、ズバッと斬られてしまいます( ;∀;)。

海と浜辺を歩く人


2020-10-28

フランス2度目の国境封鎖!

 たった今、フランス大統領演説があり、コロナウイルスの急激な拡大を受けて、フランスはこの金曜日から一か月間、国境閉鎖することになりました。

つい先日はスペインでも国全土での夜間禁止令が発令(半年間!)されたばかり。ポルトガルでは、適切な距離が保てない時は屋外でもマスクの着用が義務になりました。

ドイツやベルギーでも詳しい数字は調べていないけれども拡大がかなり急速に広まっているようです。

フィガロのニュースによると、国境閉鎖を見越してすでにパリでは田舎への脱出組が現れているらしいです。

年末クリスマスを救おうという対策だけれども、すでに各地の毎年恒例のクリスマス市は中止。来年の初めに予定されていた農産・家畜フェア(foire agricole)も中止。また国境閉鎖で海外からの旅行者も望めず、農家、飲食業、ホテル業、航空業などどれほどのダメージをこうむってしまうのだろうと思います。

僕は来週からフランスへ行く予定にしていたけれど不可能になってしまったので、ここに残り仕事続行です。

ポルトガル・ラゴスの街


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2020-10-25

コロナウイルス第2波、なんだかあっという間に…

来月11月初めからクリスマスのための買い出しも兼ねてフランスへ、と思っていたらあっという間にヨーロッパ中でコロナウイルスの感染が広がり始めている。

ポルトガルは今週末は、日本のお盆にあたる時で普通なら家族が集まる時。感染を予防するために政府はこの週末限定で、市や区を越えての移動禁止令を出した。

東京で例えるなら、この週末は世田谷区の住民は世田谷区から出ることはできず、江戸川区の住民も江戸川区に留まっていなければいけない。

人が多いところ、そして人の移動のあるところがそのまま感染拡大に繋がっているのは明らかで、例えばポルトガルでは人口が集中しているリスボンから北にかけて感染者数も集中している。僕が住んでいるアルガルブ、の更に西側は人口密度が低いからほとんど感染者はでていないし、人ごみを避けることも難しくない。この春に国全体がロックダウンした時も、ほとんど生活スタイルが変わることはなかった。

スペインもフランスも感染者数がうなぎ上りに増えている。果たしてフランスに行くことができるのだろうか。


パッションフルーツムースとラズベリーの飾り

こちらは先日のデリバリーのために作ったパッションフルーツのムースとラズベリー。

店で仕事していた時とは違い、時間に追われることなく準備ができるから、創造力が戻ってきたような気がします。

コロナウイルスの影響で店を閉めたのは結果的には良かったのかな、と思います。



2020-10-20

台風バーバラが待ちに待った雨を連れてきたよ。

 バーバラと名前が付いた低気圧の影響で、ポルトガル全域で雨が降り、風が吹いてます。

紫の菊

アルガルブでは2年続けて、十分な雨が降らず非常に乾燥した状態が続いていました。今回の雨を始めとしてちゃんとこの冬は雨が降ってほしいです。

ヨーロッパではコロナウイルスの第2波が止まらず、どの国も少しずつ対策を強化しています。

フランスではパリやマルセイユなど9つの地域で夜間外出禁止を実施(21時か6時まで)。スペイン・マドリッドも外出禁止。ここポルトガルも先週から公共の場での人数制限などを更に厳しいものとなったけれど、ポルトガル政府は、もし事態が悪化しつづけるようならまた国全土に外出禁止令を出す可能性もないとはいえない、と示唆しています。

個人事では、年末を挟んだ2か月の間に、運転免許の更新をしなければならず日本に行くかどうか迷いました。更新期間中に手続きをすれば一番簡単で速いのはもちろんだけれど、今日本に行くと、空港での検査に加えて、空港から滞在場所までの移動手段の確保(公共交通機関は使えず)、2週間の自主隔離(これが一番のネック)があり、最低でも3週間は要する。加えて今、ヨーロッパでは感染状況が悪化する方向に向かっていて3週間の日本滞在中にどう状況が変わるか分からない。

更新期間を過ぎてしまった場合の再発行について、東京の試験場に電話してしっかり必要書類などを確認して、とりあえずすぐに失効になるわけではなく、再発行ができるのであれば、今むりして日本へ行くのはやめようとほぼ考えが決まりかけているところです。まだ心の片隅でちょっとだけ迷っているんだけど……今回だけは特例で海外在住者は1年免許更新期間をのばせる、とかあったらいいなぁ。

白い菊


2020-10-11

公共マナーは悪くなっているのか…

⇨ 公共の場での迷惑行為 

「ナラバンゾウ」や「キキナガスクジラ」など、面白いことを考えつく人がいるものだ、と思って笑ったけれども、この記事で例として示されているような迷惑行為はここポルトガルにも存在している。

最近ではフランスのニュースでも l'incivilité(無作法、無礼)なる単語を聞く機会が増えたように思う。

僕が興味を惹かれるのは、日本でも地理的に遠く離れたフランスやポルトガルでも同じような公共の場でのマナー違反、迷惑行為が起きていることだ。グローバル化はこういうところにも及んでいるらしい。

僕がポルトガルに住み始めた時に結構インパクトがあったのが車の運転マナーの悪さ。もちろんポルトガル人全員がとんでもない運転をするわけではないけれど、無謀な運転をする人に遭遇する確率は、明らかに日本より高い。

運転手の何人かにとっては、基本的に、アクセルを踏むこと、と、ブレーキを踏むこと、しか操作の仕方を知らない人たちが存在していると思われる。

前方の信号が赤になっていても、かなり狭い道でも、すぐにT字路で速度を上げても意味がない場面でも、とにかく「どうして?」と思うほどスピードを出す。危険極まりない。

僕が日本で免許を取った時は、人が飛びだしてくるかもしれない、信号が赤に変わるかもしれない、など教習で「かもしれない」運転を心がけるように教えられたけれど(今はどうだか知らないが)、ここでは人は飛びだしてこないだろう、信号は変わらないだろう、と「大丈夫だろう」運転が主流なようだ。

他にも、急ブレーキをかけたら間違いなく追突される距離で後ろに着けられたり、それなりに混雑した駐車場でも平気で2台分取って斜め駐車したり、そんなことは日常茶飯事です。


そんな場面に出くわすたびに、こういうことをする人たちには他人の存在に考えが及ぶ「想像力」がないんだな、と思わされます。

これは確か養老孟子さんが著書の1つの中で(記憶がちょっと曖昧です)、車を運転している時、事故を起こせば自分は怪我をするし、修理代はかかるし、もし対人なら相手を怪我させるし、最悪は死んでしまうかもしれない、相手を死に追いやってしまうかもしれない、色々損害賠償など面倒なことになる、そういう想像力が働けば、自ずと無茶な運転はしなくなる、ということを話していたけれど、本当にその通りだと思います。

もし、公共マナーの悪さが日本でもフランスでもポルトガルでも増えてきいるのだとしたら、この想像力の欠如に原因の一つはあると思う。

そして、この想像力を養うのが教育の本来の目的の1つだと僕は思ってます。もう少し平たく言うと「他人の存在」を意識できること。

この記事にでてくる「カサウシロフルス」や「リュックトドン」などは頻繁に出くわしますね。邪魔になる、傘を振り回して危ない、などに気がつかない、意識が及ばない。その想像力のなさに唖然とすることもあります。

本来は、どんどん法律で規制するよりも、想像力を育てる方が長い目で見て有効である、と思うけれどそれはきっと夢物語ですね。



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2020-09-27

パンデミックに背中を押されて…

 フランスではまたコロナ感染者数が増えている報道が毎日のようにされている。

スペインでもバルセロナ付近ではすでに夏から、最近はマドリッドでもまた感染者数が増えているようだ。人が多いところで感染者数が多いのは明白だけれど、ポルトガルは新規感染者数が毎日出ているとはいえ、爆発することはなくある程度抑えられているようです。

フランスでは特に南のマルセイユとその街がある県(Bouche-de-Rhône)での状況が深刻になりつつあるらしいけれども、今日からそのマルセイユと隣りのエクサンプロヴァンスでは全てのレストランとバーが強制的に一週間閉鎖されることになるようです。

先週、フランス政府は Bouche-de-Rhône県の全てのレストランとバーの2週間強制閉鎖を突然発表し、これに地元が反発。政府が少し後退する形で、マルセイユとエクサンプロヴァンスの2大都市に限って1週間、飲食店の強制閉鎖になったようだ。

マルセイユと言ったらフランス第2の都市。日本で言えば大阪に相当するところで、もし日本政府がある日突然、全く地元に時間的猶予も与えず協議することもなく、大阪府の全飲食店を2週間強制閉鎖する、なんて発表したら大変なことになると想像できる。

そもそも論で、フランスに限らず飲食店では、自分の店から感染者が出た、なんてことになったら大変なことになるから、客数を制限したり、テーブルの距離を開けたり、アルコールによる消毒を徹底させたり、暑い厨房といえどマスクを着用したり大変な努力をしているはず。レストランやバーが感染の温床になっているという科学的根拠があるのかも怪しい。

あくまで外から見ている限りでは、どうもフランス政府のコロナ対策には一貫性が欠けているように見える。

2020-09-13

再び国境閉鎖になるのか?

 イギリス人観光客が過半数を占めるアルガルブでは、イギリス政府が取った隔離政策(ポルトガルからイギリスに着いた時の14日間の隔離義務。ちなみにポルトガルはポルトガルにやって来るイギリス人に同じ措置はとっていない)のために、観光客が激減。


ポルトガル政府と相当のやり取りがあったと想像するけれども、その措置が8月半ばになってやっと解除され、7月まで驚くほど静かだったアルガルブが、8月にはこれまた驚くほどに観光客で賑わいました。

それでも相対的にイギリス人が減ったために、8月はスペインやフランスナンバーの車が目立ちましたね。


しかし、それもつかの間、イギリス政府は、ポルトガルからイギリスへ到着するイギリス人への14日間の隔離義務を再開しました。

8月はどこの国でも夏休みになり、年で一番の繁忙期になるために、飛行機代や宿泊費も上がり、それに加えて家族連れが多いために、観光客一人当たりの現地での消費量は相対的に減ります。その代わり観光客の数そのものは増えるので、観光客ありきで成り立っているビジネスにとっては一番の稼ぎ時です。


それに対して、9月・10月は観光客数自体は減るけれども、今度はリタイア組や子供のいないカップル(基本的に自分たちのためだけにお金を使うことができ、学校の休みに縛られない、滞在日数も長い傾向)へ客層が変わるので、一人当たりの現地での消費量が増えます。

場所や国によって事情は異なるでしょうが、アルガルブでは9月・10月は観光業に携わる人たちにとっては8月に匹敵するくらいの良いシーズンなのです。本来ならば…


今年は、7月まで驚くほどに人が少なく、更に期待していた9月・10月がにイギリスの隔離政策の再開で観光客が減ることは必至。今年の冬は今まで以上に観光業ビジネスにとっては厳しい冬が予想されます。


一般の観光客がいなくなって、案の定(と言うべきか)フランスやスペインでは都市を中心にコロナウイルスの感染者数が増加傾向に転じました。ポルトガルでも他の国ほどではないとはいえ、増加傾向になっています。

一回目の経験から、国境を完全に封鎖するという対策はどこの国ももう取らないと思われるけれども、一都市、一地方を封鎖しなければならなくなる事態になることは十分予測されます。

本当は11月に日本へ、と考えているところだけれども、これからほんの2か月先のことさえどういう状況になっているか、まるで分かりません。


ポルトガル・アルガルブの海岸線

9月に入ってから人が減り、ちょっと町から離れた砂浜には静けさが戻ってきました。

2020-09-04

ポルトガルの医療システム体験レポート、手術そして回復するまで


いざ、手術室へ


手術室へ、の前に、その隣の部屋に連れていかれ、まず執刀医(ここの病院で診察してくれたお医者さん)が現れて、立った状態で左足の静脈をチェック。

これは手術の後に渡された紙に書いてあるのを読んで知ったのだけれど、施された手術はストリッピング。問題を起こしている静脈にワイヤーを通してその静脈を引き抜いてしまう、下肢静脈瘤で、最も一般的な手術だそうな。
静脈を引き抜いているところを想像しただけで、背筋がゾワッとしてきます。
手術前に知らなくて良かったかも。

再び、ベッドに横になりついに手術室へ。
ここから結構色々な人たちが入れ替わり立ち替わり手術室を出入りするように。

注射器

そのうちの一人から、
「ベットの上に向こうを向いて座って」
と言われ、その通りにすると、背骨のちょうど腰の当たりを触り始め、そして何やらヒヤッとする物を塗り始めました。

「麻酔か!」

2020-07-10

ポルトガルの医療システム体験レポート~手術に至るまで


病院


この度、数年に渡る立ち仕事が原因と見られる「Veia varicosa」というものを患い、ポルトガルの医療機関にお世話になりました。

「Veia varicosa」、調べたら日本語での病名は「下肢静脈瘤」。
この名前だけを見るとすぐに動脈瘤を連想するけれども、言葉は似ていても全くタイプの違う病気です。

「下肢静脈瘤とは?」


ちょっとだけ調べた浅い知識だけれども…

心臓から動脈を通って体の隅々まで運ばれた血液は、細胞に酸素を渡すと同時に二酸化炭素、その他不要物を受け取り静脈を通ってまた心臓に戻っていきます。
動脈を流れていく血液は心臓というポンプから押し出されるために勢いがあり、ちゃんと流れていくけれど、体の末端から心臓へ向かう静脈を流れる血液は勢いが弱くなっています。それでもちゃんと体の末端から心臓へ血液が問題なく流れていくように弁が付いています。この弁があるために血液が逆流することなく心臓まで運ばれていくのだそうです。

しかし、何らかの理由でこの弁がうまく機能しなくなると、血液の逆流が起こり、それにより静脈が肥大し始め、本来排泄されるはずの二酸化炭素、その他の老廃物がちゃんと体外に排泄されず、体のどこか静脈が肥大した場所に溜まっていくのだそうです。一番よく見られるのは足のくるぶし周り。

足は心臓(ポンプ)から最も遠いため、足先から心臓まで血液が逆流することなく流れるためには、この静脈にある弁がとても重要な役割を果たします。

2020-07-06

なぜか開かないポルトガル✈✈✈イギリスの間


黄色いバラのマクロ撮影


EU諸国のほぼすべての国境が開き、ここアルガルブも少~しだけ観光客がやって来たように見受けられます。国道の交通量もちょっとだけ増えたし、キャンピングカーが走っているのもちらほら見かけるし。
それでも7月初旬という時期を考えると、全くもって人は少ないですね。普段なら昼間一杯になってもいい Luz の駐車場もまだ半分も埋まっていないし。

フランス、スペイン、ポルトガル間も問題なく行き来できるので、心なしかフランスナンバー、スペインナンバーの車も増えたようです。

が、なぜかイギリスは、他のEUの国とは国境を開いたのに、ポルトガルとの間にだけは今でも14日間の自主隔離を義務付けしています。
イギリスからポルトガルに来るときには何もないけれど、ポルトガルからイギリスに行くともれなく14日間の自主隔離。

確かに現状、リスボンとその周辺地域ではまだ感染がくすぶっているけれど、他のスペインやフランス、イタリアより状況が悪いわけではないし、ましてやイギリスと比べたら全然ポルトガルの方が安全、という状況でこのイギリス側からの措置。
ポルトガル政府はイギリスのこの対応は理解できない、として毎日のようにイギリス側に自主隔離の規制を解くように働きかけているようです。

ポルトガル、特にアルガルブの夏の間の一番の観光客はイギリス人で、この措置のために多くのイギリス人がアルガルブ(およびポルトガル)行きをあきらめるのは必須。
ただでさえ、Covid-19の影響で観光客が激減している時に、少しでも回復が望める夏7月8月にイギリスのこの対応はポルトガル経済にとっては痛いです。

それに、ヨーロッパは陸続き。お隣りスペインのセビリアからは車で2時間もかからずアルガルブに来られるのです。イギリスからセビリアに飛び、そこから車でポルトガルへ行って、またセビリアからイギリスへ帰れば自主隔離は無し。
ポルトガルにだけ隔離政策を施すことにあまり実際的な意味があるとは思えません。
自主隔離規制を解くか、あるいはスペイン、フランスも含めて自主隔離規制をするか、やるならそこまでやらないと意味がないと思いますけどね。



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2020-07-01

スペインーポルトガル、開国


青い花、近距離撮影


今日7月1日、3月19日から閉まっていたスペインとの国境が再び開きました。


それを祝って(?)なんとポルトガルのスペインとの国境の街の1つ Elvas(エルヴァシュ)に、ポルトガルの大統領と首相、スペイン国王と首相が集いました。

他の国同様、経済のために少しでも早く国境を開きたかったポルトガル。
しかし、今までポルトなど北の方に集中していた感染が、リスボンとデージョ河の谷間の地域に移り、アルガルブのラゴスでは違法な集団パーティーのために集団感染が発生、アレンンテージュでも集団感染がでました。
先日は山火事も発生し、旅行者に二の足を踏ませる事態が続いています。

この国境開通に伴って、少し人が増えるのだろうか。
昨日までは6月末とは思えないほど、静かなアルガルブでした。

ポルトガルにとってメインの観光客がやって来るイギリスとの間もまだ2週間の自己隔離が義務付けられている状態。
フランスでは10人中9人までが自国で夏季休暇を過ごす、という統計も出ているし、いずれにしても今年の夏は厳しい夏になりそうです ┐(´д`)┌ヤレヤレ。



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2020-06-21

集団感染、そして山火事🔥

6月初めにここでは連休があり、ちょうどその時に誰かがひらいた誕生日パーティーが原因となって、ラゴスの隣り町で集団感染が発生しました(パーティーがあった日からほぼ2週間後)。
200人余の人たちが集まったらしく(もちろん今の状況では違反行為)、僕が最後に見たニュースでは90人の感染が確認されたそうです。

幾つかのレストランとスーパーはそこで働いていた従業員の中に感染者が見つかり、店舗全体の除菌、全従業員を検査するために閉店を余儀なくされました。

とにかく大迷惑な誕生パーティーです。

Alentejo(アレンテージュ)地方にある田舎町・Monsaraz(モンサラーシュ)にある老人ホームでも集団感染が発生。

そして、先週末もやはり連休とつながった長い週末だったため、リスボンから大勢、人がやって来ました。リスボンは今でもポルトガルの中で感染が続いている地域。そこから人がやって来たので、もしかしたら今週末辺り何か感染が発生する、かもしれません。

また先日はリスボン郊外のビーチでも大きなパーティー。
警察が止める事態になったけれども、もしかしたらこれが原因で集団感染が起こるかもしれません。

2020-06-16

ラゴスで集団感染が発生した模様…


ラベンダー
記事とは関係ありません


約3か月に渡って実施された緊急事態・外出自粛期間には感染者ゼロだったラゴスで集団感染が発生してしまったらしい。

ラゴスでの集団感染(英語)


詳しいことはまだ分からないが、感染源は数日前に違法に催されたパーティー。
ラゴス地域のどこでどのくらいの規模でこのパーティーが開催されたのか全く情報はないけれど、ちょうど先週は2日連続の祭日があり、それに祭日ではなかった金曜日に有休をとることによって長い週末となったリスボンからのポルトガル人が相当数やって来た週末。

もし、そのリスボンの人たちが企画したパーティーだったら、ただでさえ仲の悪いアルガルブとリスボンのポルトガル人。ますますその関係が悪化してしまうでしょう。

誰がやったのかは分からないけれど、7月8月には何とか出来る限りの観光客に来てもらいたいアルガルブにとっては、全くはた迷惑なことです。



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2020-06-12

世界平和度指数(Global Peace Index)2020年、ポルトガル第3位です。


世界地図イラスト


恐らく日本に住んでいたら気にもしなかったかもしれない世界平和度指数。たまたまポルトガルの記事で話題になっていたのでちょっと見てみました。



イギリスの「エコノミスト」紙が、24項目にわたって144か国を対象に分析し、各国がどれくらい平和かを相対的に数値化したものです。

その24項目には「対外戦、内戦の数」、「近隣国との関係」、「人権尊重のレベル」、「殺人事件の数」、「国連の介入」、「GDPに対する軍事費の比率」、などなど多岐にわたっています。

2020-06-11

アルガルブのお勧めビーチ、Salema(サレマ)


昨日水曜日は、o dia do Portugal(ポルトガルの日)で祝日、今日木曜日は o corpo de Deus(聖体祭)で祝日、明日金曜日だけ休みを取れば週末土・日と一緒になって5連休です。

外出規制の反動もあってか、リスボンからポルトガル人が来ています。
急に交通量が増えました。
そうはいっても、普段の6月に比べたらそれでも静かなんですけどね。

ここ数日は風が吹いて、5月よりもむしろ涼しくなりました。が天気は相変わらず良くビーチも気持ちいいくらいに静かです。

サレマビーチ

こちらは Praia da luz から少し Sagres(サグレシュ)よりに行ったところにある Praia da Salema(サレマビーチ)の高台から。

ビーチにはちらほら人が見えたけれど、ホテルやコンドミニアムなどの宿泊施設は軒並み閉まったままでした。

2020-06-09

手打ちうどん、できた!


麺類は韓国冷麺を除き、大好物。

今どきはこんなアルガルブの片隅のスーパーでも「Kikkoman」や「Panko」や「Wakame」が手に入るようになったけれども、それ以外のものはさすがにありません。


唯一、高級住宅街にチェーン展開しているこのスーパーでは、カレールーや神戸牛、日本酒などが入手可能です。


自分にしてみたらカレールーにこの値段は出さん、という価格帯なので購入に至ることはないけれども、こんなものをこのアルガルブで一体だれが買うんだろうといつも疑問です。

一度、レストランなどに食材を配送しているある会社の食品カタログを見たら、アジア料理のカテゴリーに冷凍うどんがあったので試しに買ってみたけれど、全く腰のないボロボロ切れる麺でダメでした。

となればもう自分で作るしかない。幸いパスタマシーンがあるから自作してみました。

パスタマシーン
これです

2020-06-08

こだわり、捨てよう。


店の厨房と家の台所ではもちろん勝手が違う。

機材も違う、スペースも違う、冷蔵庫一つとってもプロ用と家庭用ではパワーが違う。
てなわけで、家では店でやっていたようにはなかなかできないものです。

その辺は臨機応変というかこだわりを捨てなければいけない、というよりもそうでないとやっていられない。

お菓子を家で作る度に、端折れるところは端折ってみたりとにかくシンプルに。
プロの意地、ではないけれど、ここはこうしなければ、これはこういうプロセスでやらなければいけない、みたいなものがあるんですよね。
 
ラズベリームース

ムースというからにはイタリアンメレンゲを入れなきゃムースじゃない、というようなこだわりは材料やスペースの制約のために捨て、いざメレンゲ無しで作ってみたら、これはこれで全然おいしい。
「なんだ、もっと早くそうしてれば良かった」

2020-06-07

コロナウイルスがきっかけで変わる…かもしれないもの。

いよいよ6月に入り、アルガルブでは真夏日が続いています。

そして、ポルトガルでも規制緩和が始まりました。
先週あたりからはレストランもちらほら再開し始め、週末にはビーチにも人が出ています。いつの間にかパラソルなども設置されていました。

誰もいないビーチ
誰もいなかったビーチ

少し人が戻ってきたビーチ
少し人が戻ってきました

首都リスボンではまだ感染の兆しがあるようです。
まだ国境は閉まったまま。
この規制緩和もヨーロッパ内でバラバラな印象を受けます。

例えば、ここポルトガルに住居があるフランス人はフランスからポルトガルまで陸路で来ることができます。ただし、スペインは素通りのみ。途中で一泊することはできません。
イギリスとの間には行くときも帰って来る時も2週間の隔離が義務のようです。

2020-05-23

目に麗しいジャカランダの木


日本名は「紫雲木(シウンボク)」と言うそうな。

教会と満開のジャカランダの木
ラゴスの教会とジャカランダ

暑い毎日が続いてます。ホントに暑くなりました。恐らくこのまま夏に突入し、まとまった雨は秋口まで望めないかな、と思います。

普段のこの時期ならずっと仕事仕事の毎日で、こんな時間にラゴスの街中をうろつくなんて考えられませんでした。
新型コロナウイルス(Covid-19)の影響で人はまばら。その静けさが逆に気持ちいいですね。
レストランもまだ大方は閉まっていました。

しかし、しばらく来ないうちにいつの間にか(インチキ)日本食レストランが増えました。
「Sumo」とか「Osaka」とか明らかに日本人ならつけない名前。
別においしければ何人が何料理作ろうが全く構わないけれど、何となく名前から入る気になれません。

2020-05-22

Praia da Rocha(プライア・ダ・ロッシャ)、Portimão(ポルチマォン)屈指の観光地化されたビーチ


フランスからポルトガルにかけて、夏日が到来しました。
5月末になるかならないかのこの時期にすでにこの暑さは例年平均以上です。

用事があって久しぶりに隣町のPortimão(ポルチマォン)へ行ったので、ついでに久しぶりにPortimão(ポルチマォン)のメインのビーチ、Praia da Rocha(プライア・ダ・ロッシャ)へ行ってみました。

僕が住んでいる Praia da luz(プライア・ダ・リュシュ)よりもずっと大きな街で、新型コロナウイルス(Covid-19)による外出規制が緩和され始めてから、今どんな状況になっているのだろうとちょっと興味もあったのです。
でも、実は今まで車でサーッと何度も通り過ぎたことがあるだけで、このビーチのメイン通りを歩いたのは初めてでした。

高層のマンションが立ち並ぶビーチ

このPraia da Rocha(プライア・ダ・ロッシャ)はアルガルブのちょうど中央付近に位置する街 Albufeira(アルブフェイラ)と並んで、特に観光開発が進んだビーチです。
なので、個人的にはあまり好きなビーチではありません。
ビーチそのものは良いけれど、この高層建築の乱立は受け付けません。