こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2020-04-30

緊急事態の終わりは近い、のか?

今週末土曜日5月2日にポルトガル政府は緊急事態宣言を解除する方針だそうです。
ただし、もし必要だと判断されれば、緊急事態宣言が再び出される可能性は十分にあります。
緊急事態が解除されても、ここポルトガルやイタリアでは、教育機関は新年度9月までの閉鎖がすでに決まっています。

フランスでは再来週5月11日(火曜日)から緊急事態を段階的に解除することが発表されており、それに伴い小・中・高校なども段階を踏んで再開すること、いくつかの職業(花屋、美容院、書店、etc)も感染を防ぐための必要な手段を講じた上での再開が認められています。ただしこれも状況次第で、5月7日の時点で緊急事態の解除を始めるかどうか政府は決定するそうです。

フランスの学校再開に関しては、1クラスの生徒数を15人に制限する、手洗いやマスク着用の徹底、他人との距離を保つことなど条件が出されているけれど、実際に子供を学校に行かせるかどうかは強制ではなく保護者の裁量に任されています。
すでに、自分たちの子供を学校には行かせない、と公表している政治家もいます。
こんな状況で学校を再開することに果たしてどれだけの意味があるのか、ちょっと疑問です。

2020-04-23

外出自粛要請、外出規制は何のため?

フランスでは3月に緊急事態宣言が出される直前、パリから地方へ脱出する人たちが、ポルトガルでも約2週間前のイースターの週末にアルガルブへ来ようとするリスボンの人たちを止める警察のことが話題になったけれど、これからゴールデンウイークを迎える日本でも同じようなことが起きているようだ。

歓迎されない人たち
https://algarvelife.blogspot.com/2020/03/blog-post_28.html
スペイン・ポルトガル、イベリア半島ブログ


僕が読んだいくつかの記事では、ゴールデンウイーク期間中の沖縄行きの国内線の予約状況がほぼ満席状態らしい。
その為に、新型コロナウイルスの感染を危惧する沖縄側が苦しい対策を取っているようだ。


何のための外出自粛要請なのか一人一人がちゃんと理解していれば、こんなことは起こりえないのに、法的拘束力を持たず、個人のモラルに頼る対策の弱さが出ていると思う。
記事を保存しなかったけれど、関東地方でも大磯、茅ケ崎方面で同じような事態が発生している。地元サーファー🏄も海を目の前に自粛しているのに他県から来ないでください、と。

2020-04-17

ポルトガル・再度緊急事態延長です


ポルトガルの緊急事態は更に2週間、5月2日まで延長されました。

ひなげしの花
ひなげしが咲き始めました

先日、フランスでは緊急事態が5月11まで延長されました。
それとは別に、ポルトガルとスペインの国境閉鎖は今のところ5月14日までとなっています。
また15日間、外出自粛が延長されて家の近所のポルトガル人たちはぼやいていました。

でも、どこの国も経済のためにはいつまでも外出規制をするわけにもいかず、少しずつ規制を解く動きも見え始めています。
ここアルガルブも天気が良いせいもあって、外出自粛要請が出ている割には、結構みんな出歩いていますね。警察も時々巡回している車を見るけれど、集団になっていなければ特にお咎めを受けることもないようです。

昨日見たフランスのニュースでは、新型コロナウイルスで外出自粛なって以来、地元農家で野菜や果物、小麦などを買う人が増えた、という話をしていました。

たまたま僕が知っている農家の人がそのニュースに出ていたのですが、そこでは必要な用事以外で外出できない人たちのために、宅配サービスを始めたところ、注文が殺到し新型コロナウイルスの問題が起きる前よりも忙しくなっているとのこと。
この農家はもう1960年代から有機農法を守り抜いている農家で、これを良い機会に、大手巨大チェーンスーパーを介さず、地産地消で地元の農家が自分たちの仕事でちゃんと生活できる流れができ上がり、それがコロナウイルスが過ぎた後も維持されればよいな、そのように消費者側の意識が変わればいいな、と心の底から思います。


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2020-04-14

フランス・マクロン大統領の大転換


フランスでは先日、マクロン大統領の全フランス国民に向けたテレビ演説が行われた(新型コロナウイルスの問題が発生してから5回目)。
この演説の中で、フランスは5月11日まで非常事態が維持されること、それに伴う外出規制が継続することが発表された。そして、レストラン、劇場、イベント会場、映画館など人が集中することが予想される分野に関しては7月中旬まで禁止する、と発表した。

ポルトガルでもすでに大統領が非常事態の延長の意向を表しているので、ここでも確実に延長されると思う(その時は5月1日まで)。
フランスで非常事態が延長されたこと自体は全く驚くに値しないけれど、今回は以前と違い演説内容が具体的になったような気がします。



この演説の中で、一時失業手当(特にホテル業、飲食業に対して)の強化、特に影響を受けている分野(飲食業、ホテル、観光業、文化)への社会保障支払いの延期や取り消しなどの早急の対応、銀行に対してさらなる支援措置の強化を要請、低所得世帯への援助、などが発表された。
大統領が発表したこれらの対策がどれだけ実行に移されるか、という問題はあるけれど、一国の大統領が国営放送(日本で言えばNHK)で5回にも渡って国民に対して語り掛けるなど、日本とは随分違うな、と思いました。

2020-04-11

イースターの週末、人はいない。


9日から13日まで、ポルトガルでは外出自粛規制が強化され、隣りの市へ行くことも原則禁止されています。

イースター前の金曜日。ポルトガルではこの日が、フランスではイースター後の月曜日が祭日です。
本来なら Sexta-feira santa(聖金曜日)と言って宗教的な祭日なのに、規制強化も手伝って驚くほど静かです。

外出自粛で人のいないビーチ
ビーチに人は無し


ポルトガルでは昨日9日、今までで最多のコロナウイルスの感染者数を記録した。
その前日は699人、更にその前日は712人とずっと平行線で来ていたところに、一気に1,516人、倍に増えてしまった。これは感染の勢いが頂点に達しつつあることを意味するのだろうか。

https://www.rtp.pt/noticias/pais/portugal-regista-maior-numero-de-novos-casos-de-covid-19-num-so-dia_v1219961

地域別の感染状況では、ポルトを含む北部での感染者および死亡者数が圧倒的に多い。
リスボンと比べて倍以上の開きがある。その理由は分からないけれど、Alentejo(アレンテージュ)やAlgarve(アルガルブ)で感染者数が少ないのはやはり絶対数が少ないからか。

ポルトガルでは来週の木曜日(16日)が非常事態宣言の最終日だけれども、大統領はすでに延長したい意向を表明しています。

2020-04-10

ストロベリーアイスクリームの極意


どうしても話題が新型コロナウイルス (Covid-19)のことばかりになってしまうので、全く関係ないお菓子の話を。

食材としてのイチゴは生でタルトに使ったりショートケーキに使うにはおいしいけれど、それ以外の用途で使おうとすると、意外に難しいのです。
それというのも、イチゴは例えばムースのように一度加工してしまうと味がボケてしまうのです。
ラズベリーやチェリー、リンゴなどのようにはっきりした味が出ない。しかも一度冷凍すると解凍してももう元の状態には戻らない。

イチゴを使ってアイスクリームを作っても、おいしくなくはないけれど、今一つイチゴの風味が凝縮されたような弾ける味にならない。

何とかイチゴの味を引き出せないものか、と色々試した後やっとできました。イチゴの味がしっかりと感じられる納得のいくストロベリーアイスクリームが。

一度できてしまえばコツは簡単。
イチゴをピューレにしてそのままクリームと混ぜただけではイチゴの味が霞んでしまうので、まず低糖のジャムを作ります。

(イチゴジャム)
いちご 450g
砂糖   90g(いちごの20%)
レモン汁 1個分

ジャム完成直前にレモン汁を入れるのがポイント。レモン汁の酸味はイチゴの味を引き出してくれます。ついでに色も良くなります。
また、イチゴはジャムにしてもやはり保存している間に味がとんでしまいやすいので市販のものは買わず、アイスクリームを作る時にジャムも自前で作るのが一番いいと思います。

基となるカスタードソースを作ります。
(カスタードソース)
生クリーム  200cc
牛乳     200cc
卵黄  3つ
卵   1つ
砂糖  80g

いちごジャムとカスタードソース

2020-04-09

どのようにして規制を緩和するのか?


人間、なかなか緊張感を持続するのは難しいものだと思う。

ここアルガルブの西側では、幸いにも感染者が出ていないことや天気がいいこと、緊急事態宣言のお陰(?)でイースター休暇に入ったと言えど、観光客もリスボンからのポルトガル人も来ないから人がおらず、どこか牧歌的な雰囲気も流れているため、世界は新型コロナウイルスで大変なことになっている、と情報としては分かっていてもどこか緩い雰囲気が流れている。それはとてもラッキーなことではあると思うのだけれど。

道行く人も、マスクから手袋まで完全防備の人と、普段と全く変わってません、という人とが入り乱れている。もちろん距離を保つことだけは誰もが守っている。

ポルトガルにももちろん感染被害やそれによる死亡者も出ているのだけれど、スペイン、イタリアと比べると格段に数が少なく、ときどきそれがニュースで話題になっています。
ヨーロッパ大陸の西の果てで人の行き来が少ないこと、ハブ空港(各地からの航空路線が集中し、乗客や貨物を目的地となる他の空港に中継する機能を備えた、地域の拠点となる空港)がないことなどが理由として考えられているようです。

牛たちにコロナウイルス騒動は関係ないね

2020-04-05

ポルトガルも予想通り、非常事態延長されました。


フランスやスペインに続き、ポルトガルでも非常事態が更に2週間延長されました。
それ自体は想像通りなので全く驚きません。

どうして初めから3週間とか4週間とかにしないで2週間なのかというと、憲法で非常事態を発令できるのは最大2週間と定められているらしい。フランスでもポルトガルでもスペインでもそうだから、それぞれの国の憲法がそうなってるのか、EU全体の決まりなのか分からないけれど。

僕個人は更に2週間でも足りずにその後も続くだろう、と思ってます。

そして、今週末からイースター休暇が始まります。しかし不要不急の外出は禁止されているので、どこにも行くことはできません。フランスでもポルトガルでも警察を動員して監視を強化しています。
確かにもう2週間以上も閉じ込められていて、どこかに行きたくなる気持ちは分かるけれど、相手はウイルス。人間の都合なんて関係ないですよね。
ポルトガルではイースター休暇の2週間は隣りの市へ行くことも原則禁止です。

乾燥続きのアルガルブに恵みの雨

2020-04-02

在宅ワーク、菓子屋の場合🎂


経ってしまえばあっという間なのか、ここポルトガルで非常事態宣言が発令されてから2週間が経過しようとしている。
でも、状況を考えれば延長されるのはもう目に見えてますね。

もちろん、店を開けられる状態ではないのでその代わりに宅配・ホームデリバリーを始めました。

でも、スペースと機材が揃った店の厨房と普通の家の台所では勝手が大違い。店で出していたもの全てを作ることはできません。
そもそも、土地柄というかフランス菓子屋の看板は出しているけれど、実際にたくさん売れるのはお菓子よりもキッシュなど塩味系。
これをいい機会、いずれにしろスペースが限られているからあれもこれもと作ることはできない、甘い系は抑えてそのまま食事になる塩味系のメニューを増やしました。

と、そんな時に限って、誕生日ケーキ作って、と注文が入る。
大きいケーキも、家ではまず場所が限られているから基本的には宣伝していなんだけど、しょうがない、作りましたよ。