こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2018-02-08

春の訪れ

アーモンドの木が今年も咲きはじめました。
僕にとってこの花は桜を想起させます。
今年の咲きぶりはまずまずでしょうか。


しかし、この冬は雨がほとんど降らず乾燥した冬です。
このまま乾燥したままなのか、3~4月ごろにまとめて降ってくるのか?


2018-02-07

中世から残る城塞の中で一晩を過ごす、Parador・Alarcón / パラドール・アラルコン


クエンカから南にCM-220を下りMontilla del Palancar(モンティリャ・デル・パランカール)という町でN-Ⅲに進みしばらくすると「Parador Alarcón」のサインが見えてきます。
そこで左に曲がると後は一本道、目的のパラドール・アラルコンに到着します。クエンカからおよそ90㎞。大体1時間前後の道のりです。

決して見つけにくい場所ではないけれど、たどり着くには車を使うしかないように思われます。電車やバスをどう乗り継げばたどり着けるのかちょっと不明です。

そもそもなぜパラドール・アラルコンを選んだのか。このパラドールの写真を見た時にいかにも中世の城塞然としか外見と、たった14室という小ささに、このパラドールはきっと自分の気にいるに違いないと直感したのです。結果的にその直感は当たっていました。

左側アラルコンの町とパラドール、Júcar(フカール)川を堰き止めてできた貯水池

2018-02-05

歴史的城塞都市Cuenca(クエンカ)・何故にこんなところに住居を作る?!


ポルトガルへ帰る途上、Alarcón(アラルコン)のパラドールで一泊することにし、途中ちょっと寄り道する感覚で行ける距離にあるCuenca(クエンカ)という町によってみることにする。何よりこの町の写真を見て興味をそそられた。

          

しかし、相変わらず天気が悪い。フランスとスペインの国境を越えたあたりから雨が本格的に降り始め、マドリッドに近づくほどに天気は良くなるどころか雪まで降り始める始末。正直こんな天気じゃクエンカ観光は無理かもと思いながらとにかくそこまで行ってみることに。

2018-02-02

世界史の授業で良く出てきたラスコー洞窟へ

今回2週間のフランス滞在は天気には恵まれなかった。運悪く滞在中ほとんど雨。
ま、しょうがないけれど雨の中での観光も限度があるので逆にこれをいい機会にとラスコー洞窟を見学することにした。
ラスコー4
「ラスコー洞窟」、名前だけなら日本人でも誰でも知っているのではないでしょうか。ラスコー洞窟は1940年に発見され、1948年から一般公開されていたが見学客の吐く二酸化炭素による壁画の劣化やカビの発生により1963年に閉鎖されました。
現在では一般に洞窟に入ることはできないが、洞窟の一部を再現した「ラスコー2」が1983年にオープンし、その後世界で展示を行う「ラスコー3」が作られ、そして2016年12月に洞窟のほぼすべてを再現した「ラスコー4」がオープンした。ラスコー洞窟は1979年にユネスコの世界遺産に登録されている。

そして今回見学したのはその新しい「ラスコー4」。オープン以来、最初の夏には予想を上回る来場者を記録したらしいけれどさすがにこの時期は静か。ガイドに付いて12人のグループで見学していきました。
夏には最高36人グループで6分おきに見学グループが出発するそうです。美術館、博物館を見学するのにこの時期は最適ですね。小さいグループでガイドの説明にも余裕があり、今回も「普段は通らないところを通っていきましょう」と特別扱いしてくれました。

そのガイドの説明を受けながら見る(再現された)洞窟内はもちろん撮影禁止。そのあとに用意されている展示室では撮影OKなのでそこの写真をいくつか撮ってきました。


洞窟内には推定20,000年から17,000年前にクロマニォン人によって描かれた壁画がおよそ6,000点も存在するそうです。
正直僕は絵のスケールの大きさや完成度の高さにレプリカとはいえ圧倒されました。
実際に壁画のなかには遠近法が使われていたり馬の走る姿が順にパラパラページをめくる漫画のように描かれていたり、また動物の絵とは別に幾何学模様も散見されました。
この壁画が意味するところは謎です。20,000年も前の人類が宗教的な意味をもって描いたのか、芸術的感性を発揮して描いたのか、それとも深い考えは特になくただ描いただけなのか(その割にはかなりレベルが高いけれど)それがわかる日は永遠に来ないのでしょうね。


この壁画を描いた人類もまさか自分たちの描いたものが20,000年後、世界の注目を集めるとは思ってもいなかったでしょう。遠い過去に思いを馳せるとなんだかロマンを感じますね。

このラスコー4はほぼ100%本物の洞窟を再現したものだけれど唯一再現されていない部分がこの「Puits(井戸)」というところ。
ここにこの洞窟の壁画の中でただ一つ人物を描いたと思われる壁画があります。
Puits
しかしこれも下半身は人のようだけれど頭は鳥(あるいは他の動物)、人なのか実は人ではないのか、隣りに描かれているバイソンに襲われているのか、それともただ寝そべっているだけなのか、左に描かれている鳥の絵には何か意味があるのか、永遠に分からないことだらけです。




このラスコー4、最寄りの町(Montignac)や駅からもシャトルバスのようなものは出てなさそうです。タクシーを使うか、一番いいのはやはり車。ちょっと交通の便は悪いですがこのラスコー洞窟があるVézère(ヴェゼール)渓谷やDordogne(ドルドーニュ)河沿いには美しい風景、絵に書いたようなお城など見どころもたくさんあります。是非一度訪れみてください。