クエンカから南にCM-220を下りMontilla del Palancar(モンティリャ・デル・パランカール)という町でN-Ⅲに進みしばらくすると「Parador Alarcón」のサインが見えてきます。
そこで左に曲がると後は一本道、目的のパラドール・アラルコンに到着します。クエンカからおよそ90㎞。大体1時間前後の道のりです。
決して見つけにくい場所ではないけれど、たどり着くには車を使うしかないように思われます。電車やバスをどう乗り継げばたどり着けるのかちょっと不明です。
そもそもなぜパラドール・アラルコンを選んだのか。このパラドールの写真を見た時にいかにも中世の城塞然としか外見と、たった14室という小ささに、このパラドールはきっと自分の気にいるに違いないと直感したのです。結果的にその直感は当たっていました。
左側アラルコンの町とパラドール、Júcar(フカール)川を堰き止めてできた貯水池 |
アラルコンへようこそ |
狭い門を2つくぐると到着します。門1つ目。 |
門2つ目、目の前のこの城塞がパラドールです。 |
この町の人口は1950年の1,258人を境に減少し2014年には149人だそうです(ウィキペディア調べ)。そんな小さな町でパラドールの存在はとても重要なものでしょうね。
このパラドールを横目に通り過ぎ町の中心部に入り、ぐるっと180度Uターンするようにしてパラドールの正面に到着します。
入口から見上げる塔 |
入口を入ると小さな中庭があり右側がバーとレストラン、正面やや左(写真)がスタンダードルーム(8室)がある部分、左側にメインの塔がありその塔の一階にレセプションがあります。
塔の中にさらにハイスタンダードの部屋が5室+スイートルーム1室(最上階)、計14室だけのパラドールです。今回はスタンダードの部屋とハイスタンダードの部屋の値段の差がとても小さかったのでハイスタンダードの部屋を予約しました。
部屋は104。チェックインを済ませ、小さなエレベータに乗って4階でエレベーターを出ると目の前がいきなり部屋のドア。実は塔の中の部屋は一つの階に一室なのです。贅沢な作りです。
非常用を兼ねた階段がすぐ横にあります。 |
部屋はさすがハイスタンダード、とても広くコーヒーのアメニティーなどもありました。バスローブとスリッパ付き。裏側にバスルーム。しゃれてますね。
壁の厚みを利用した空間。いいですね。これだけ厚い壁があれば断熱効果も抜群。 |
部屋の窓は町に面した側でした。駐車場も見えます。 |
中庭から見た塔。レセプションが一階にあり各階に一室ずつ部屋があります。 |
ここでアミーゴ会員おなじみの特典、ドリンクを一杯いただきレストランへ。
バーの奥がレストランへと続きます。 |
レストラン |
朝食ももちろん同じレストランですが、パラドールでは初めて朝食もテーブルサービスでした。ホテルの規模を考えたらテーブルサービスで当たり前か、と思うけれどこういうところも、いつものパラドールとちょっと違う、と思わせますね。
レセプションで言うと城壁の外へ出る扉の鍵を渡してくれます。そのカギを使って外へ。かなり寒かったです。
城壁の上から。2つの門が見えます。 |
こちら部屋とレセプションがあるメインの塔です。 |
アラルコンの町、今は人口150人にも満たないこの町に教会がなんと4つ。ガイドツアーもやっているようです。さすがにこの時期にはやっていないけれどレセプションに案内が置いてありました。
4つある教会の一つ、サンタ・マリア・デル・カンポ(Santa María del Campo)教会。16世紀初頭に建てられたそうです。
人気のないアラルコンの町をゆっくり散策しお昼過ぎにこの町を後にしました。
歴史を感じさせる8世紀に建てられたアラルコンの城塞を使ったパラドール。
今まで泊ったパラドールの中でも特に印象に残ったパラドールの一つになりました。これからもパラドール、一つ一つ開拓していきます。
クリックお願いします⇩
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿