こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2020-10-30

途中で言葉を変えてくれるな~

 今日、金曜日から来週の火曜日までの5日間、ポルトガルでは市町村をまたいでの移動は禁止です。この週末は万聖節(日本のお盆に相当)に当たり伝統的に家族が集まって過ごすとき。毎年11月1日は祭日です。今年は日曜日だから意味がないけど…

もちろんこれはコロナウイルス対策だけれども、伝統を比較的尊重するポルトガル人にとっては離れて暮らす家族に会いに行くことが出来ないツラい週末だと思います。

その中で、もちろん例外はあって僕が今やっているホームデリバリーはその例外の1つ。この仕事のお陰で、外出禁止になっても普段とあまり変わらない生活を送ることができています。

青い車のミニカーとその荷台に黄色い花

と、今日は注文の電話が。

出ると店に時々買いに来てくれていた初老のポルトガル人夫婦。今回はジャムだけの注文だったけれど、電話での会話は外国語を勉強している身にとって、(少なくとも自分にとって)大きな難関の1つ。

電話での会話は当然のことながら相手が見えないから、ジェスチャーや表情など言葉そのもの以外の意志伝達方法がなく、純粋に言葉だけで会話しなくてはならない。知っている相手ならまだましだけれど、知らない相手ともなると更に緊張感は増す。ま、電話での会話が問題なくできるようになったらその言葉のレベルもかなり高くなったという一つの指標にはなるでしょうね。

ポルトガルでは60歳くらいから上の年代はフランス語を学校で教わっているので、かなりの人がレベルの違いはあれどフランス語を理解する(もちろん今は英語に取って代わられました)。

そして、僕は電話でも何でも自分にとってはポルトガル語の勉強と思っているから、頑張って話していると、向こうは親切心で途中からフランス語で話し出したりするのです。

しかしこれが鬼門。僕の頭はすでにたとえ下手でも何でもポルトガル語を話す頭になっているところに、いきなりフランス語(それが英語でも事情は同じ)で話しかけられると、しばらく相手の言っていることが理解不能になる。僕の頭は相手がポルトガル語を話していると思っているから。加えて、相手にとってもフランス語は母国語ではない、それなりに訛っている。それが更に理解を難しくする。

少しも間をおいて「あ、フランス語を話してるんだね」と思ってフランス語を話そうとしてもそこからはフランス語とポルトガル語が混ざる。ポルトガル語で始めた会話は最後までポルトガル語で、フランス語(や英語)で始めた会話は最後までフランス語(や英語)でやってくれた方がいいんですけどね。


僕にとって会話上のもう一つの難関は、5~6歳くらいの子供と会話する時。

大人は、話している相手がネイティブじゃないと分かれば、ゆっくり話そうとしてくれたり、繰り返してくれたり、ちゃんとこちらが理解しているかどうか確認してくれたり、そういう態度を期待できるけれども、相手が年端もいかない子供だと、

「何言ってるか分からない」

と、ズバッと斬られてしまいます( ;∀;)。

海と浜辺を歩く人


2020-10-28

フランス2度目の国境封鎖!

 たった今、フランス大統領演説があり、コロナウイルスの急激な拡大を受けて、フランスはこの金曜日から一か月間、国境閉鎖することになりました。

つい先日はスペインでも国全土での夜間禁止令が発令(半年間!)されたばかり。ポルトガルでは、適切な距離が保てない時は屋外でもマスクの着用が義務になりました。

ドイツやベルギーでも詳しい数字は調べていないけれども拡大がかなり急速に広まっているようです。

フィガロのニュースによると、国境閉鎖を見越してすでにパリでは田舎への脱出組が現れているらしいです。

年末クリスマスを救おうという対策だけれども、すでに各地の毎年恒例のクリスマス市は中止。来年の初めに予定されていた農産・家畜フェア(foire agricole)も中止。また国境閉鎖で海外からの旅行者も望めず、農家、飲食業、ホテル業、航空業などどれほどのダメージをこうむってしまうのだろうと思います。

僕は来週からフランスへ行く予定にしていたけれど不可能になってしまったので、ここに残り仕事続行です。

ポルトガル・ラゴスの街


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2020-10-25

コロナウイルス第2波、なんだかあっという間に…

来月11月初めからクリスマスのための買い出しも兼ねてフランスへ、と思っていたらあっという間にヨーロッパ中でコロナウイルスの感染が広がり始めている。

ポルトガルは今週末は、日本のお盆にあたる時で普通なら家族が集まる時。感染を予防するために政府はこの週末限定で、市や区を越えての移動禁止令を出した。

東京で例えるなら、この週末は世田谷区の住民は世田谷区から出ることはできず、江戸川区の住民も江戸川区に留まっていなければいけない。

人が多いところ、そして人の移動のあるところがそのまま感染拡大に繋がっているのは明らかで、例えばポルトガルでは人口が集中しているリスボンから北にかけて感染者数も集中している。僕が住んでいるアルガルブ、の更に西側は人口密度が低いからほとんど感染者はでていないし、人ごみを避けることも難しくない。この春に国全体がロックダウンした時も、ほとんど生活スタイルが変わることはなかった。

スペインもフランスも感染者数がうなぎ上りに増えている。果たしてフランスに行くことができるのだろうか。


パッションフルーツムースとラズベリーの飾り

こちらは先日のデリバリーのために作ったパッションフルーツのムースとラズベリー。

店で仕事していた時とは違い、時間に追われることなく準備ができるから、創造力が戻ってきたような気がします。

コロナウイルスの影響で店を閉めたのは結果的には良かったのかな、と思います。



2020-10-20

台風バーバラが待ちに待った雨を連れてきたよ。

 バーバラと名前が付いた低気圧の影響で、ポルトガル全域で雨が降り、風が吹いてます。

紫の菊

アルガルブでは2年続けて、十分な雨が降らず非常に乾燥した状態が続いていました。今回の雨を始めとしてちゃんとこの冬は雨が降ってほしいです。

ヨーロッパではコロナウイルスの第2波が止まらず、どの国も少しずつ対策を強化しています。

フランスではパリやマルセイユなど9つの地域で夜間外出禁止を実施(21時か6時まで)。スペイン・マドリッドも外出禁止。ここポルトガルも先週から公共の場での人数制限などを更に厳しいものとなったけれど、ポルトガル政府は、もし事態が悪化しつづけるようならまた国全土に外出禁止令を出す可能性もないとはいえない、と示唆しています。

個人事では、年末を挟んだ2か月の間に、運転免許の更新をしなければならず日本に行くかどうか迷いました。更新期間中に手続きをすれば一番簡単で速いのはもちろんだけれど、今日本に行くと、空港での検査に加えて、空港から滞在場所までの移動手段の確保(公共交通機関は使えず)、2週間の自主隔離(これが一番のネック)があり、最低でも3週間は要する。加えて今、ヨーロッパでは感染状況が悪化する方向に向かっていて3週間の日本滞在中にどう状況が変わるか分からない。

更新期間を過ぎてしまった場合の再発行について、東京の試験場に電話してしっかり必要書類などを確認して、とりあえずすぐに失効になるわけではなく、再発行ができるのであれば、今むりして日本へ行くのはやめようとほぼ考えが決まりかけているところです。まだ心の片隅でちょっとだけ迷っているんだけど……今回だけは特例で海外在住者は1年免許更新期間をのばせる、とかあったらいいなぁ。

白い菊


2020-10-11

公共マナーは悪くなっているのか…

⇨ 公共の場での迷惑行為 

「ナラバンゾウ」や「キキナガスクジラ」など、面白いことを考えつく人がいるものだ、と思って笑ったけれども、この記事で例として示されているような迷惑行為はここポルトガルにも存在している。

最近ではフランスのニュースでも l'incivilité(無作法、無礼)なる単語を聞く機会が増えたように思う。

僕が興味を惹かれるのは、日本でも地理的に遠く離れたフランスやポルトガルでも同じような公共の場でのマナー違反、迷惑行為が起きていることだ。グローバル化はこういうところにも及んでいるらしい。

僕がポルトガルに住み始めた時に結構インパクトがあったのが車の運転マナーの悪さ。もちろんポルトガル人全員がとんでもない運転をするわけではないけれど、無謀な運転をする人に遭遇する確率は、明らかに日本より高い。

運転手の何人かにとっては、基本的に、アクセルを踏むこと、と、ブレーキを踏むこと、しか操作の仕方を知らない人たちが存在していると思われる。

前方の信号が赤になっていても、かなり狭い道でも、すぐにT字路で速度を上げても意味がない場面でも、とにかく「どうして?」と思うほどスピードを出す。危険極まりない。

僕が日本で免許を取った時は、人が飛びだしてくるかもしれない、信号が赤に変わるかもしれない、など教習で「かもしれない」運転を心がけるように教えられたけれど(今はどうだか知らないが)、ここでは人は飛びだしてこないだろう、信号は変わらないだろう、と「大丈夫だろう」運転が主流なようだ。

他にも、急ブレーキをかけたら間違いなく追突される距離で後ろに着けられたり、それなりに混雑した駐車場でも平気で2台分取って斜め駐車したり、そんなことは日常茶飯事です。


そんな場面に出くわすたびに、こういうことをする人たちには他人の存在に考えが及ぶ「想像力」がないんだな、と思わされます。

これは確か養老孟子さんが著書の1つの中で(記憶がちょっと曖昧です)、車を運転している時、事故を起こせば自分は怪我をするし、修理代はかかるし、もし対人なら相手を怪我させるし、最悪は死んでしまうかもしれない、相手を死に追いやってしまうかもしれない、色々損害賠償など面倒なことになる、そういう想像力が働けば、自ずと無茶な運転はしなくなる、ということを話していたけれど、本当にその通りだと思います。

もし、公共マナーの悪さが日本でもフランスでもポルトガルでも増えてきいるのだとしたら、この想像力の欠如に原因の一つはあると思う。

そして、この想像力を養うのが教育の本来の目的の1つだと僕は思ってます。もう少し平たく言うと「他人の存在」を意識できること。

この記事にでてくる「カサウシロフルス」や「リュックトドン」などは頻繁に出くわしますね。邪魔になる、傘を振り回して危ない、などに気がつかない、意識が及ばない。その想像力のなさに唖然とすることもあります。

本来は、どんどん法律で規制するよりも、想像力を育てる方が長い目で見て有効である、と思うけれどそれはきっと夢物語ですね。



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