歓迎されない人たち

外出禁止令が出ている中で、とにかく天気が良いアルガルブ。

日本での新型コロナウイルス (Covid-19)の進展に関してを考察した記事を見つけたのでシェアしたいと思います。

コロナで絶体絶命のイタリアと違い、日本で死者激増の可能性は低い理由

日本は感染者がかなり早い段階で発見された国の1つだけれど、韓国やヨーロッパで見られるような爆発的な感染が起きていない、それはなぜなのか、という考察は欧米でかなりされているようで、

• 日本には、風邪をひいたり、また花粉症の時期になるとマスクをする習慣がすでに存在する、
• 欧州のように、あいさつでキスをしたり握手をする習慣がない、
• 公衆衛生意識が行き届いている、

などが理由として考えられているけれど、
同時に検査数の少なさも指摘されている。



確かに公共心の高さによって感染拡大が防がれている、という一面はあるかもしれない。が、それが確固とした科学的な理由として証明されていない、という危うさがある。
今もってこの新型コロナウイルス (Covid-19)の脅威は未知数なのである。

この記事でも「油断できない状況である」と締めくくっている。


ちょうど先週あたり、日本のニュースでは学校を再開する方針、ディズニーランドなどアトラックションパークの営業を再開する意向、などがちらほら話題になり始めていたように思うけど、それを心配していたら、今週になって東京を中心に、ヨーロッパなどに比べれば依然少ないとはいえ感染者が増え始めている。

ヨーロッパやアメリカの現状、感染の爆発的拡大を防ぐ、という意味ではまだ感染者数が少ない今、東京（あるいは関東全域）を封鎖するという対策には意味がある、と思う。


こういう風に言うとすぐに「経済への大きな影響が」、という話になる。
経済への影響を考えなければいけないのはもちろんだけれど、ヨーロッパでは直近の経済への影響を懸念したがために、具体的な対策が遅れて、結果国全体を封鎖する事態に陥り、そして経済危機を招きかねない状況を作ってしまったのである。


一歩踏み込んだ対策と取れば、
「過剰反応だ」、「経済のことを考えていない」
と非難され、
対策が遅れて、仮に甚大な感染を招いてしまえば、
「なぜもっと早急な対応をしなかったのか」
と叩かれる。

どう転んでも非難されるのである。でもその中でしっかりとした決断を下す。そしてその決断に責任を持つ。これが本来、国の指導者に求められている資質なはずである。

猫にこの騒ぎは関係ないね。

話が段々大きくなってしまうけれど…
フランスやポルトガルでは非常事態宣言が出され、不要不急の外出が禁止されている。そんな中でちょっとした問題が起きている。

例えば、外出禁止令が発令されてから、リスボンからここアルガルブに別荘を持つ人たちが移って来ている例があるそうである。
先日も、リスボンに住むポルトガル人が新型コロナウイルス (Covid-19)の検査の結果を待たずにアルガルブにやって来ていた、という記事があった。
また週末を過ごすためにアルガルブへ行こうとする人たちもいるようだ。

⇨ Covid-19. Aumenta a procura e ocupação de casas de férias no Algarve

⇨ GNR out in force to ‘stop drivers going out for weekend, particularly in direction of Algarve’

非情な物言いに見えるかもしれないけれど、アルガルブに住む人たちはそれを歓迎しない。
感染拡大を防ぐための外出禁止令なのに、人が移動してしまっては新型コロナウイルス (Covid-19)が、まだ感染が確認されていない田舎の方にまで拡大してしまう恐れがあるからである。
だいたい、週末だから南ポルトガルの海へ行こう、とすることからして非常事態宣言や外出禁止令がどういう目的で出されたのか全く分かってないってこと。
同じようなことはフランスのパリでも起こった。

日本でも、もし東京閉鎖あるいは関東全域閉鎖などの措置が取られた時に、閉鎖された区域に人を入れないのはもちろん、人を出さないようにすることも重要なことになる。
でも果たしてそんなことが物理的に可能なのだろうか？

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