ビスケー湾に面したフランスとスペインの国境、パラドールの前を流れる河の向こうはもうフランスというところ。
当然のごとくこんな地理的条件のもとで、敵(フランス)を討つために10世紀に建てられた要塞、それがここオンダリビア(Hondarribia)のパラドールです。
サン・セバスチャン (San Sebastian)からもすぐ、フランスからのアクセスも容易なこともあって、日本でも特によく知られたパラドールの1つだと思います。
高速道路AP-8、スペインからフランスへ国境を越える直前の出口で降り、そこから20分くらいで到着しました。
10世紀終わりに Sancho Abarca de Navarra という人物により建てらてたのだそうな。
1794年から1808年の戦いの後で廃墟と化し、一時は外国人の手に渡ってしまいそうになるも、20世紀初頭に街が買い取る。
1959年、フランスとスペイン両国により開催された国際展示会の会場とするために改修。
そんな経緯もあり、その約10年後、1968年にパラドールとなったそうです。
そんな歴史のある要塞。確かに外観からもそれがうかがえます。数あるパラドールの中でもかなり古さ(歴史)を感じさせます。もう千年以上もここに立っているのですね。
そういえば…
このパラドールの駐車場へのアクセスがちょ~っと曲者でした。
GPSに従い、途中から道路わきに表示も出るのでそれを見ながら進んでいくのですが、駐車場にあと30メートルほどで到着、というところで道が「本当にこの道でいいの?」と不安になるくらいに狭くなります。
そしてその道の先が狭い上にかなり急に右方向に折れているようなのでどうなっているのか見えない。
「え、もしかして行き止まり?!」
車をUターンさせるスペースは一切ないのでもし行き止まりだったらバックするしかない。
恐れをなして、完全に道の先に行き着く前にバック開始。
しかし、そこで途中ですれ違った歩行者に聞くとパラドールの駐車場はやはりこの道の先だ、とのこと。
それを信じて、もう一度前進し右に折れるところまで来ると、そこでやっと見えました、駐車場の入口が。
それで一安心したのはいいけれど、もう少しはっきりした表示を出してほしいですね。それくらい不安にさせる道でした。
さて、レセプションでチェックインを済ませ中に入ると、さすがもと10世紀の要塞。かなり堅牢さを感じさせる雰囲気。同時に相当老築化は進行していたようで、かなり手を入れ補強した跡も見受けられました。
部屋は最上階の端。窓から良い景色が見られます。
細かいところだけれども、シャワー室の洗面台がとっても近代的だったんだけど使いずらかった、ですね。
実はこのパラドールは唯一、レストランが無く朝食だけを提供しています。
この後、少し街を歩き回ったけれど季節柄かホテル周辺には開いていたレストランは2軒ほどしかありませんでした。
幸いお腹は大してすいていなかったので夕食はパラドールのバーの軽食で済ませました。
その後もパラドール探検。
こんなサロンや、
こんなサロンがありました。
翌朝、窓からの眺め。
手前スペイン。目の前に空港もあります。河の向こうはフランス。
この後、大雨が降ってきました😅。
昨日、ホテルに到着した時も韓国人とおぼしき人たちが見えたけれど、朝食に行くとその人たちがいました。
そして、朝の席からワインを飲んでいましたよ。
考えてみたら、どこのパラドールでも朝食のバイキングブッフェには確かにワインが置いてあるんですよね。スペインでは朝食にワインを飲むのは普通のことなのだろうか?
フランスでもポルトガルでも朝食にワインは置いてないように思うんだけど…
こちらが河に面したパラドールの裏側。
最上階の出窓の部分が多分スイートルームですね。
犬の散歩を兼ねて街を散策。
でも、初めは良かったけれど大雨が降り始め、急いで車へ退散しました。
何故だか分からないけれど、ポルトガル、スペイン、フランスの町の風景は似ているようで違う。何が違うんだろう。歩いている人が違う?!
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