小池都知事の緊急記者会見があったようだ。
「夜間の酒場、ライブハウス、カラオケなど出入り当面自粛」、あくまで自粛要請なんですね。
春ですよ、春! |
これはフランスでのニュース。
https://www.lci.fr/sante/video-sante-comment-la-france-est-elle-devenue-dependante-de-l-etranger-2149497.html
費用がかからない、より安く、という経済面だけを最優先にして、薬、マスク、人工呼吸器などの製造・生産を外へ委託していたために(主に中国)、この状況になってあれが足りない、これが不足する恐れがある、となる始末。
今、中国へ大量のマスク生産の依頼をして、それがやっと届き始めている。その他にも中国はイタリアへ医師団を派遣したり人工呼吸器を送ったり。
そういう姿勢を、
「中国は世界に向けて、新型コロナウイルス (Covid-19) の出所という汚名を払拭し、良いイメージを植え付けようとしている」
という見方をする人たちがいて、実際、中国側にその意図はあるだろうと思う、否もうその意図しかないだろう、と思う。
けれど、現実問題としてその中国に頼らなければならない状況があり、その状況を作り出したのは、安いからという経済効率だけを優先して自国から中国へ生産拠点を移した国側にもあるはずである。
このニュースはフランスのニュースだから当然フランスの事情を話しているけど、似たような事情は恐らく日本にもあると思う。
今、こんな状況になってからちょっと一歩引いて考えてみれば、随分と危険なことだと思う。薬や食料、マスクのように不足すれば、即国民の命に関わりかねないものを輸入に頼る。新型コロナウイルス (Covid-19)の騒ぎが起きるまで全く知らなかったけれど、フランスで使用されるペニシリンなど重要度の高い薬の90%までが中国で生産されているそうである。
目先の経済最優先で行くとこういう危険が潜んでいる、という1つの結果が出たのではないか?
僕がここで言いたいのは「だから経済が悪い」、ということではなくて全ては程度問題だと思うからだ。
非常事態宣言が各国で出されるようになってから、ベニス、ローマ、パリ、モン・サンミッシェル、マドリッド、ニューヨークなどの大きな街の、人が全くいなくなった風景が映し出されている。
これはこれで異様な光景だけど、それまでの溢れる観光客でごった返す街の風景も、それはそれで普通じゃなかったんだよな、と僕は思ってしまう。
僕の記憶が間違っていなければ、1980年代にはあと30年で石油は枯渇する、なんてことが言われていたように思う。
でもそれから実際に30年近く経ってみたら、石油は減るどころか逆に増えて飛んでる飛行機の数も相当数増えた。30年前と比較して飛行機が正確にどれだけ増えたのか、僕は分からないけれど、30年前には無かったLCC(格安航空会社)の数の多さから見ても、飛行機の数、そしてそれに伴って移動する人の数も確実に増えたはずだと思う。
僕も旅行は好きだし、飛行機も好きだから、「だから旅行はするな」、「飛行機にはもう乗るな」と極端なことを言うつもりはもちろんありません。ここでもやっぱり程度問題なんだと思う。
経済は重要だけれど、経済至上主義は問題だろうと。必要以上に人の移動を増やせば、当然ウイルスの移動も増える。環境汚染も進む。
街を閉鎖し、飛行機が飛ばなくなり、車が走らなくなったら都市部の大気汚染の改善がすぐに確認された。
人間の活動が自然に及ぼす悪影響が、意図せず証明されてしまった。
あらゆる国が緊急の経済的な救済政策を実施することがまず第一だけど、その後、自分たちがどういう世の中を望むのか、ということを真剣に考えるべきではないのか。新型コロナウイルス (Covid-19)以前の状態に何が何でも戻すことが本当に最善の道なのだろうか?
時間があると、ついつい普段あまり考えないようなことを考えてしまいますね。
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