こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2019-03-31

年に2回の慣例、サマータイム


またまた毎年恒例サマータイムが今日の夜から始まった。
1時間、時間が進む(1時間時間を失う)から今まで朝6時だったものが朝7時になる。つまり、仕事をしている人にとっては1時間早く起きないといけない(今までなら朝5時だった時間に起きないといけない)。


今は以前のように日曜日に仕事をしていないのでそれほど影響を受けなくて済むけれども、ここまで(冬時間の)朝6時は夜がもう開け始めていたのにこれからまたしばらくはまだ外が暗い中を起きなくてはならない。

この1時間の違いは頭では理解していても体と精神に結構影響があるのである。

そして年に2度、夏時間になる時と冬時間になる時で毎回毎回議論が沸き起こる。本当に意味があるのか、それに見合った経済効果が本当にあるのか等々。
時間が変わる時に(特に夏時間に変わる時に)1時間進んだことに気づかずに電車や飛行機に乗り遅れる人たちなど必ずヨーロッパのどこかにはいるはずである。
 🛫✈🛬

そんな毎年の議論の影響かヨーロッパでは2021年(確か)にサマータイム制を廃止することにしたらしい。
それでちょっと前に、サマータイム制を廃止するなら夏時間と冬時間とどちらがいいか、というアンケートが実施されていたけれど、フランスでは夏時間を選ぶ人が過半数でした。

理由の一番は夏、夜明るい時間が長くなるのでいいということ。観光地などでレストランを経営している人たちも夏時間の方がいいと思うでしょうね。
でも、人間の体の専門家たちは冬時間の方が体の自然のリズムに合っていると主張。

試しにフランスで夏至と冬至でどういうことになるのか調べてみました。

フランスの東:アルザス地方      
2018年6月22日(夏至)夏時間       2018年12月22日(冬至)冬時間
日の出 05:32  日の入り 21:42    日の出 08:25  日の入り 16:42

フランスの西:ブルターニュ地方
2018年6月22日(夏至)夏時間       2018年12月22日(冬至)冬時間 
日の出 06:11 日の入り 10:16     日の出 09:00  日の入り 17:20


これをもし冬時間を選択すると、夏至の夏時間が1時間戻り、

東のアルザス地方で夏至の日、
日の出 04:32  日の入り 20:42

西のブルターニュ地方で夏至の日、
日の出 05:11  日の入り 21:16

もし夏時間を選択すると、冬至の冬時間が一時間進んで、

東のアルザス地方で冬至の日、
日の出 09:25  日の入り 17:42

西のブルターニュ地方で冬至の日、
日の出 10:00  日の入り 18:20 

この結果をどう思うかは人それぞれだけれど、僕は冬時間を選択する方が理に適っていると思います。
もし夏時間にすると西のブルターニュでは冬至の時の日の出が朝10時。

経済効果を取るか、自然のリズムをとるか、僕は経済効果をすべてにおいて優先するべき、されるべきだ、とは全く思ってないので冬時間になってほしいなと思います。

でもなんでも議論することが好きなフランス人。夏時間か冬時間か、大いに揉めることでしょう。😅




2019-03-28

今年の夏もドライか?


昨日、今日ととても風の強い日が続きました。

      

強風に煽られ海もこんな感じ。きれいと言えばきれいだけど、昨日、今日で天気が大きく変わるから戸惑いますね。風が強いと夜は1月や2月よりも寒く感じられます。

そして、家に帰ってメイルを見るとリスボンの日本大使館からメッセージが。
ポルトガル政府が、
高気温や強風のために山火事発生の危険性が高まったとして,3月27日(水)から31日(日)まで,高度の警戒態勢を取るとともに,焼き畑農業の禁止等の措置を発表
したそうです。

この冬アルガルブは11月に季節相応の雨が降り、これはキノコが期待できるか、と思ったのもむなしく、その後はずっと雨無し。今日のように風の強い日や曇りの日はあっても雨が降りません。
このまま行くと相当乾燥した夏が予想されます。

そしてこんなアルガルブにゴルフ場の数がざっと数えても33!
イギリス人あってのアルガルブで、そのイギリス人の好きなゴルフがのおかげでアルガルブにお金が入って来るけれども、そもそもこんな乾燥しているアルガルブにこれだけのゴルフ場を造るって完全に自然の摂理を無視していますね。

2年前にはこの近くのモンシック(Mon chique)という山が火事になり、去年はポルトガル中央部で大火事。
ポルトガル政府も相当神経質になっているのでしょう。



2019-03-24

アルガルブのビーチ、Carvoeiro~Praia do Paraíso


住んでいると、現地ガイドでもない限りどうしても普段住んでいる場所ばかりでちょっと離れた場所は全然知らない、むしろ旅行に来る人たちの方が詳しい、なんてことも起こるけれど、アルガルブの海岸線に関しても事情は同じ。
アルガルブの海岸線にはいくつものビーチがあるのに、地元のビーチ以外ほとんど知りません。
あそこに行ってみよう、あのビーチに行ってみよう、などど言いながら時が経ち、結局いつまでも行かずじまいです。

それをある朝、思い立ってちょっと足を伸ばしてここまで犬を連れてやって来ました。
Praia do Praíso(プライア・ドゥ・パライーズ、天国のビーチ)。
大層な名前が付いているけれど、このビーチはアルガルブの高級住宅街の一つ、Carvoeiro(カルヴエイル)の直ぐ隣りにあります。

Carvoeiro
Carvoeiro(カルヴエイル)はQuinta do Lago(キンタ・ドゥ・ラーグ)、Vale do Lobo(ヴァーレ・ドゥ・ローブ)、Almancir(アルマンスィール)と並ぶアルガルブ地方きっての高級層エリアです。
実際、この町の近くにミシュラン1つ星レストランが一軒、高級スーパーマーケットApolónia(アポロニア)があります。


このアポロニアは日本で言えば紀伊国屋のようなところで、行ってみてびっくり、和牛、神戸牛、バーモントカレー、ウイスキー山崎、乾麺のそばなども置いてます。誰が買うんだろう…?しかも高いし。

お隣りスペインの骨付き腿ハムが一つ1,000ユーロ(大体125,000円くらいか)で売っていたりするので、いかに購買力のある客層がこの辺りに多いか分かります(多くはイギリス、北欧、オランダ、ドイツなどから移住しているリタイア組)。



そのCarvoeiro(カルヴエイル)横のPraia do Praíso。
と言いながらビーチそのものではなく、そこから始まる海岸線沿いを行く道を歩いていきます。


他にも散歩をする人がもうひとり



誰もいない砂浜。左端に足跡があるからどこかからアクセルできるはず。名の知れたビーチからちょっと脇に入るだけで、こんな砂浜がいくつも点在しています。
遠くにPortimão を望む

良い景色を独り占めですね。


結構、山あり谷あり、歩き甲斐のある道でした。
車ではアクセスできないところは、レストランもお土産屋ももちろんなし。夏場、観光シーズンでも人がほとんどいません。お薦めですよ。

2019-03-21

ニューアイテム



洋ナシのタルト、サクランボのタルト🍒、そしてもうすぐブルーベリーのタルトも登場します。

年を追うごとに Simple is the best に向かってます。

2019-03-18

2019年、今年も明日からオープン




今年も明日3月19日(ポルトガル時間)からオープンします。

今年はBrexitにアメリカ・中国間の外交緊張など経済の不安材料には事欠きませんが、それはそれ。

なかなかここまで来られることもないと思いますが、ラゴス、サグレスへお越しの際は是非こちらへお立ち寄りください。お待ちしております。







全て100%ホームメイドです。

2019-03-16

Pousada de Portugal/ポサーダ・Pouca da beira/ポッカ・ダ・ベイラ


色んな写真が入ったCD-ROMを見つけて、中身を見てみたらその昔行った Pouca da beira(ポッカ・ダ・ベイラ)のポサーダの写真を発見。もうとっくにどっかへ行ってしまったと思っていたのに。
万が一のためにここにも残しておきます。

でもこのポサーダ、今ネットで調べるとホテルの名前ではちゃんと出てくるのに、ポサーダのオフィシャルサイトには載ってないんですよね。ホテル自体はもうポサーダのものではなくなったのか、ちょっと分かりません。僕が行ったときは間違いなくポサーダだったのに。


スペインの街、サラマンカ(Salamanca)から高速道路A62を通ってポルトガルへ。1時間ほどで国境を越えポルトガルへ。この頃はまだポルトガル側の高速道路も無料だったんだなぁ。今はお金取られてしまいます。

        



Serra da Estrela(シュトレーラ山脈)の裾野、とても広大な場所でした。これはすでにホテル敷地の中。眺めの良いホテルのプール、そしてホテル所有なのか、ブドウ畑もありました。


ホテル入口。昼間より夜の方が雰囲気のいい写真が撮れたのでその夜の写真です。改めて見たらちゃんと月も写ってますね。
そもそもは18世紀に建てられた修道院です。その後、軍専用の病院などを経て2002年8月にホテルとしてオープンしました。


全体が白で統一されていて、とても解放感、清潔感のあるホテルです。



ホテルに到着したのがもう夕方だったのでプールは利用しなかったけれど、広々とした田園風景の中のプールは気持ちいいでしょうね。すぐ横にテニスコートもあります。


朝です。このホテルはどこまでも気持ちのいいホテルです。
このポッカ・ダ・ベイラの小さな町を歩いたら、じろじろ地元人に見られたことを思い出します。

地図を見たら Piódão(ピオダォン) も近くです。
➡ Piódão

当時はそこまでポルトガルの地理に詳しくなかったからこの町の存在さえ知らなかったけれど、また機会を見つけて行ってみたいですね、このホテル。とてもいい印象の残っているホテルです。


2019-03-14

アルガルブのビーチ、Nossa senhora da Rocha

呆れるくらいにいい天気です。
まだ3月中旬になろうかという時期なのにもう夏の陽気です。
素直に喜んでいいのかどうか分かりません。

天気もいいし、買い出しで遠出するのでついでに久しぶりに Nossa Senhora da Rocha(ノッサ・セニョーラ・ダ・ロッシャ) に寄ってみました。



海岸線から突き出た岩の上に小さなチャペルが建っています。
少し前に崖が崩れてチャペルが壊れるかもしれない、などという話を聞いたことがあるけれど、補強工事を施して事なきを得ているようです。
ここに来るのはそれこそ5年ぶりくらい。相変わらず色々なところで建築工事が進行中でした。




前回来た時は寒くて天気が悪かった記憶があるけれど、晴れた青空の下、真っ白なチャペルが映えます。ここ数年、ポルトガルは観光業意識にやっと目覚めたのか以前かなり放置されたままになっていた建物や道も気づくとちゃんと修復されて道も整備されつつありますね。いいことです。


Praia Nova


このビーチの周りにもかなりの数の宿泊施設があるので、夏には相当な人でごった返すのだろうけど、今の時期はこんな広いビーチがほぼ貸し切り状態。
7月8月だけは避けるべき季節です。
ここに通年住んでいるリタイア組もこの2か月間だけは母国に帰りいなくなります。


6月まで、そしてハイシーズンの過ぎた9月以降がアルガルブはお薦めです。実は7月8月は海の水も結構冷たいんですよ。




ここでは海岸線を私有地化することは禁止されているので、アルガルブの端から端までずっと歩いていくこともできます。
この Nossa Senhora da Rocha がある辺りはミシュラン2つ星レストラン「Ocean」が入っているホテル "Vila Vita" やそれに隣接したやはり高級リゾート "Vila Lara" があるところ。
アルガルブ屈指の高級リゾート地の一つです。

➡ VilaVita Parc
➡ Vilalara Resort




そんなところも今の時期はカモメの天下です。


                    


2019-03-12

ポルトガル唯一の国立公園、Parque nacional da Peneda-Gerês


Gerêsに着いた翌日。 本当はここから遠くないBraga(ブガ:ポルトガル第3の街)かGuimarães(ギマラエンシュ:ポルトガル王国発祥の地と言われる)に行こうと思っていたのだけれど、ここのあまりの森深さに魅せられ、ホテルのレセプションでの案内もあり、ポルトガル唯一の国立公園ということもあり結局Gerês散策をすることに。

BragaもGumarãesもまた次の機会。

ほぼ一日中、霞の中


きっと以前に山火事があったのだろう、ところどころ黒くなってました。
この山一つ越えるともうスペイン。

この辺り一帯を車で走っているとまるで日本の箱根にいるような感覚になります。
そのくらい雰囲気が似ていました。
日本に行かなくても日本が味わえる?!

今年がたまたま暖冬なのか、まだまだクリスマス前だというのに紅葉が散らずに見られました。

花崗岩でできたこんな光景にも出会えます。
もっと寒いと思っていたけれど、歩いていると程よく体が暖かくなるほどのちょうどいい気温でした。
とある展望台から。高所恐怖症の身にとってはかなりきつかった…






これらの写真で少しでも様子が伝わるでしょうか。この辺りにはすでに石器時代から人が住み着いていたようです。
霧と相まってとても静謐な雰囲気に。

それにしても森っていいね。

最後に滝を見学。

アラドの滝(カシュタ・ドゥ・アドゥ)




夏の間、この辺りがどのような様子になるのか分からないけれど、とにかくそこらじゅうに水がふんだんに流れていました。アルガルブとは全く反対です。しかも驚くほど透き通っている。

さっきは箱根に似ている、と思ったけれどここは屋久島そっくりです。
まさか、北ポルトガルで日本に遭遇できるとは。

初めはブラガやギマラエンシュに行けなくてちょっと残念なんて思っていたけど、もうそんなことはどこ吹く風、大満足です^^


ラストショットはポルトガルのアマルフィー
町の名前は分かりません。横を通った時にきれいだったので咄嗟に車を止めて写真を撮りました。

今まで北はCoimbra(クインブラ)までしか行ったことがなかったけれど、いい発見ができました。

時に日常を抜け出して旅をすることは大事ですね。

ただちょっと残念だったのはポサーダの食事がいまいちだったこと(おいしくなかったわけではないけれど普通の域を出ていなっかったかな)。

ここから北からポルトガルを抜けてスペインに向かいました。

2019-03-10

北へ。Gerês 、そしてポサーダ・カニサーダ(Pousada Caniçada)に泊まる


今日は少し以前の話。2014年のクリスマス前に北ポルトガルへ行ってきました。
まだまだ世の中には素晴らしいものがたくさんありますね。

ちょっと見づらい…

今、住んでいるのはAlgarve(アルガルブ)でポルトガルの最南地方。
これは日本の八地方区分(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州)にほぼ相当するものだと自分は理解しているけれど、その最南Algarveから最北地方Minho(ミーニュ)まで車で一気に北上。850kmくらい。

初めはポルトへ行くことも考えたけれど(まだ行ったことなし)、性格上、ツアー旅行では行きづらそうなところ、車でないとアクセスしづらい辺鄙なところに行ってみたくなるのでポルトはまた次の機会に譲りました。

泊まるところはもちろんPousada(ポサーダ)。ということでPousadaのサイトで探してMinho地方にある町Gerês(ジェレース)のPousadaが良さそうだったのでここを目的地に決定。

2019-03-08

土曜日の市場 (Mercado da reforma)


 毎週土曜日の朝、ラゴスでは市場が開かれます。

普段は仕事で行けないけれど、店を閉めているこの時期を利用していざ市場へ。

そもそもは、すでにリタイアした人たちが少しでも毎月の収入の足しになるようにと自分たちの畑で採れた野菜や果物を売れるようにしたのが始まりだそう。

アルガルブらしく、ポルトガル人はもとよりイギリス人、フランス人、ドイツ人、オランダ人、スペイン人と色々な人種が入り混じってます。

ウサギも売っている。

ニワトリとその卵。12個で2ユーロ10セント(およそ310円くらいか)

さつまいもは今が時期。日本のさつまいもに負けずおいしい。


最近はここでも柿を見るようになった。そのまま日本語で“KAKI”と書いてあることも。
ちなみにポルトガル語で柿は"Dióspiro"(ディシュピル)














友人のフランス人が売っている自宅の畑で栽培した野菜や花。
いちお、建前では自分たちの土地で作った野菜や果物を売る、ということなのだけど実際には買ってきたものを売っている(要するに転売)してる輩もいます。どこで買うか、それだけは注意しなければならないけど、年々知名度も上がっているのか人が増えているような気がします。

毎週土曜日の朝、周りの有料駐車場もこの時は無料になります。ラゴスを訪れた時は是非この市場へ。ポルトガルらしさがちょっと味わえるかも。

でも残念なことには、この様な市場らしい市場が存在するのはこの辺りではラゴスだけ。貴重な存在です。

2019-03-07

カール5世が晩年を過ごしたお城、Parador Jarandilla de la vera / パラドール・ハランディーリャ・デ・ラ・ベラ



Plasencia(プラセンシア)からマドリッドの方へ車で行ったところ。

スペインは道路網がとても発達していて、今時エコの観点からはどうなの?という疑問もあるけれど、とにかく都市から都市への車での移動は便利。
ヨーロッパ共同体からの助成金をフルに活用して東西南北至る所に高速道路を今も建設中です。
その上、一部区間を除き基本無料(日本では考えられませんね)。今年に入ってから更に無料区間が増えました。

そして、これらの高速道路網はマドリッド、ブルゴス、セビリア、サラマンカなどの都市の中心地を迂回するように造られているので、高速道路を走っている限り場所によっては田園風景の中を永遠と走っているだけ。
スペイン人達はどこに住んでるの?と思ってしまうのだけれど、今回のパラドールも車で行くとそんな感じ。



Salamanca(サラマンカ)からSevilla(セビリア)方面へ高速A66通って車で向かうとMérida(メリダ)までほとんど山間の道。

途中見える街Béjar(ベハール)