そして、ポルトガルでも規制緩和が始まりました。
先週あたりからはレストランもちらほら再開し始め、週末にはビーチにも人が出ています。いつの間にかパラソルなども設置されていました。
誰もいなかったビーチ |
少し人が戻ってきました |
首都リスボンではまだ感染の兆しがあるようです。
まだ国境は閉まったまま。
この規制緩和もヨーロッパ内でバラバラな印象を受けます。
例えば、ここポルトガルに住居があるフランス人はフランスからポルトガルまで陸路で来ることができます。ただし、スペインは素通りのみ。途中で一泊することはできません。
イギリスとの間には行くときも帰って来る時も2週間の隔離が義務のようです。
そのスペインとは6月22日、国境が開くとのこと。
7月初めにはヨーロッパ内の国境がどうやら開かれる模様です。でもどの国も、自国民には基本自国で夏休みを過ごすように勧告しているので、実際どれだけの人が7月8月の間、移動するのか???です。
再開したレストランや床屋、美容院なども感染を防ぐための衛生規則があるため距離は取らなければいけないし、消毒液は置かなければいけないし、暑くてもマスク着用だし、と大変です。それにかかる経費もバカになりません。
さて、僕は店を再開するのか?
正直、迷っています。冬の間だけ実施していたホームデリバリー。そもそも、いずれ数年後には店を完全に閉めてデリバリーメインでやって行けるように展開していこう、とは思ってました。
しかし、今回こんな世界規模の感染が起こって、店は開けられない。ということで緊急でホームデリバリーを続行することになったわけだけれども、いざやってみれば色々なことに気づくものです。
まず、店舗がなければ経費が大幅に減る。家賃、光熱費がない。店舗が自分の持ち物ならもちろん事情は違うけれども、借りている身にとってはこの毎月の家賃があるかないかは大きな違いです。自分の給料は出せないという時が仮にあっても、家賃を払うために働かなければ、というプレッシャーは消えます。
自分の家で働けば、電気代や水道代は多少増えるけれども、店舗にかかる光熱費に比べたら微々たるものです。
お店1軒の維持にかかる諸経費に加えてもう1つは時間。店舗があって、~時から~時まで開店、と出していたら当然その間は誰かが店にいなければいけない。客がひっきりなしに来る状況ならそれでもいいかもしれないけれど、お客がいない時でも、特に仕事量が多くない時でも、そこにいなければいけない。その拘束時間はかなりのものです。
更に加えると材料(費)の無駄。店を開けてショーウインドウがある以上、それを商品で満たさなければならない。これは心理的なもので、ショーウインドウがガラガラだと人は購買欲をそそられないのです。
ホームデリバリーはこれらの店舗を持つことのマイナス面を全て解消してくれます。
今は6月。今まで通り、店を開けて仕事をしていたらこんな昼間に家にいるなんてことはあり得ないことでした。もうすぐ、1年で一番昼間の長い日がやって来るけれども、そんな季節の移り変わりに気づく心の余裕はありませんでした。「最近、暑くなってきたなぁ」くらいのものです。
店を再開するか、完全に閉めてホームデリバリーに本格的に取り組むか。
心が揺れます。
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