こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2015-08-03

こういうものが流行になるなんて…


8月、ここも夏真っ盛り。

7月から8月に月が替わった瞬間に一気に海を求めて観光客が増えました。
ちなみに店を持っている者としては人が増える8月は確かに売上が最も上がる時期なのですが、同時に客層が最も悪い時期でもあります。その話は後日。

ここは海がメインの観光地なので当然、夏に人が増えます。そして暑いし海だし気持ちも開放的になるから自然の成り行きとして老若を問わず上半身裸男子が増えます。

それを数年見ることもなしに見ていて気付いたことが大きく2つ。

一つは、明らかに肥満体系の割合が増えた(特に若年層)

もう一つは、刺青(タトゥー)を入れている人の増加

今日はそのうちの刺青の方の話。

上半身裸で歩く人の大体の傾向としておじさん以上年代はただ単に暑いから。だから見ていて(見せられて)決して気持ち良くない光景も多々あり。
しかもこれで店に入って来られた時には見ないわけにもいかずちょっと目のやり場に困る。
だいたい店に入る時は礼儀としてどんなに軽装でもいいから何か上に身に着けてから入店してほしい。

例えばフランス・カンヌでは上半身裸で街中を歩くことは禁止されているそう。

どうしても、暑くて何となくなんでもありという気分になるのは分かるけれど「あんたの裸なんて見たくないよ」と思う人もいる(だけど一方的に見せられる)のだから最低限の節度は持ってほしい。


それに対して10代~20代の多くは明らかに「見てくれ俺の体」派。ジムで鍛えた人はここぞとばかりに露出しないとね。そのためにお金と時間をかけたんだから。
そしてもう一つの理由が刺青
刺青と言っても、ちょっとワンポイントに肩に小さなイルカの刺青、なんてレベルではありません。
両腕や背中、足にしっかり刺青です。
中には、どうしてそうなっちゃったの?と思わずにはいられないほど全体に全くまとまりのない刺青を入れている人。漢字を入れているけれど意味が全くナンセンスなもの(入れる前に確認しようよ)。
僕が今までに実際に見た漢字刺青の一番の駄作は「台所」。字面がいいとも思えないのだが…
まぁ、これだけの刺青を入れたんだから見せたくなるのは人情でしょう。というより見せたいために刺青を入れたのか。

でもここで僕はどうしても疑問が、というより他人事ながら心配が。
この人達、刺青が一生ものであることをちゃんと本当に分かって入れたのだろうか?
髪を染めたり、流行の格好をするのとは訳が違うということを。

もちろん中には刺青という物が好きで、ちゃんとそれなりの信念を持って入れている人、アイデンティティーとして入れている人はいるだろうけれど、これだけ多くの人が刺青を入れているのを見ると、中には流行で軽い気持ちで入れた人もいるはず。それも大きな刺青を。
飽きたから違う服、もう流行おくれだから違う色、というわけにはいかないのが刺青。

加えてもう一つ、これは完全に主観だけれど、僕にとってどうしても欧米の白人の肌に刺青(特に大きな刺青)は似合うと思えない。

そう思ってしまうのにはもちろん理由があります。
ここポルトガルに来る前、僕はタヒチに住んでいたのだけれど、そのタヒチでは刺青という物が長~い歴史を持つポリネシア文化の一つとして存在しているのです。
そういう文化を持つタヒチの人がタヒチのモチーフを、体格のいい体、褐色の肌に入れる刺青は本当に様になる。
ちょうど和服が日本人に一番似合うように。
そんな刺青を見てきた自分にとってはどうしてもヨーロッパ人の入れる刺青は取ってつけたようでどうにも格好良くない。
そして現時点の技術では完全に刺青を消すことは不可能。
若いうちはまだに肌に張りもあっていいけれどいずれ年を取って皺だらけになった時にどうなってしまうんだろう、と全くどうでもいい心配をしております。


人だかりのPraia da luz