こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2020-11-02

ポルトガルも一部でコロナ対策強化へ。

先週のフランスでの2度目のロックダウン開始に続いて、イギリスでもロックダウンが施行されることになった(アイルランドとウェールズ地方は既にロックダウンに入っている)。 ドイツも規制強化、スペインは全土での夜間外出禁止。


ポルトガルは、この週末だけ(11月3日まで)実施された自治体間の移動禁止に引き続いて、121の自治体には更に強い対策が施行されることになった。

121の自治体で11月4日から更なるコロナ対策(英語)


この121自治体のほとんどはリスボンとその周辺、および北部地域です(要するに人口が集中しているところ)。

ポルトガルはできる限り、国全てのロックダウンを避ける意向だと思います。アルガルブは8月にそれなりに観光客が来たにもかからわず、大きな集団感染を出さず全般的にみんな対策を厳守した模様です。アルガルブの直ぐ上のアレンテージュと併せて、ポルトガルで最も感染が少ない地域を保持しています。


この時期に色々な国が強い対策に出たのは、もちろんクリスマスを救うため。でも、たとえクリスマスの前にロックダウン自体は解除できたとしても、今年のクリスマスをまるで何事もないかのように祝うことは現実的に考えて無理だと思います。テレビでも何人かのジャーナリストや医療関係の人たちが指摘するように、ロックダウンの成果が出ればクリスマスを普通に過ごせるかのように国民に思わせるのは得策ではない、と思います。


フランスで今年春に最初のロックダウンを行い、夏のバカンスを経済的に救うためにロックダウン解除をしたらどうなったか。ロックダウンから「解放」された人たちが海に街にあふれ、何十人、何百人と集まるパーティーが行われ、そんな中でマスクをしたり、人と適切な距離をとったりなどの対策がみんなが守っているわけがないのは明白。結局、感染の第二波が来てしまいました。しかも、一度目の時にはパリ周辺と東側アルザスに集中していた感染が、夏の間に人がこぞって移動した為にフランス全国に広がってしまいました。

最もこれはフランスに限ったことではなかったらしく、現にヨーロッパのあちこちで感染者数が爆発的に増大している。今、ロックダウンに入って12月に解除したら、この夏の二の舞になってしまうだろうと予想される。本当は厳格な対策を打ち出してその後に一気に緩めるのではなく、中程度の対策を(とても抽象的な言い方だけれど)長期にわたって施した方が効果があるのではないかと思う。

しかし、観光も飲食業もホテルも航空業もクリスマス・年末は夏についで大事な時期なのに、夏に続いてクリスマスにも人がいない、となったらどうなってしまうのだろうか。


ポルトガル・ラゴスの海岸線

久しぶりに泳ぎに行った帰りにラゴスの海へ。もう11月に入ったし誰もいないかと思ったら、意外に人がいました。

2匹の犬

灯台守の2匹の犬。じっと見られた。




2020-10-30

途中で言葉を変えてくれるな~

 今日、金曜日から来週の火曜日までの5日間、ポルトガルでは市町村をまたいでの移動は禁止です。この週末は万聖節(日本のお盆に相当)に当たり伝統的に家族が集まって過ごすとき。毎年11月1日は祭日です。今年は日曜日だから意味がないけど…

もちろんこれはコロナウイルス対策だけれども、伝統を比較的尊重するポルトガル人にとっては離れて暮らす家族に会いに行くことが出来ないツラい週末だと思います。

その中で、もちろん例外はあって僕が今やっているホームデリバリーはその例外の1つ。この仕事のお陰で、外出禁止になっても普段とあまり変わらない生活を送ることができています。

青い車のミニカーとその荷台に黄色い花

と、今日は注文の電話が。

出ると店に時々買いに来てくれていた初老のポルトガル人夫婦。今回はジャムだけの注文だったけれど、電話での会話は外国語を勉強している身にとって、(少なくとも自分にとって)大きな難関の1つ。

電話での会話は当然のことながら相手が見えないから、ジェスチャーや表情など言葉そのもの以外の意志伝達方法がなく、純粋に言葉だけで会話しなくてはならない。知っている相手ならまだましだけれど、知らない相手ともなると更に緊張感は増す。ま、電話での会話が問題なくできるようになったらその言葉のレベルもかなり高くなったという一つの指標にはなるでしょうね。

ポルトガルでは60歳くらいから上の年代はフランス語を学校で教わっているので、かなりの人がレベルの違いはあれどフランス語を理解する(もちろん今は英語に取って代わられました)。

そして、僕は電話でも何でも自分にとってはポルトガル語の勉強と思っているから、頑張って話していると、向こうは親切心で途中からフランス語で話し出したりするのです。

しかしこれが鬼門。僕の頭はすでにたとえ下手でも何でもポルトガル語を話す頭になっているところに、いきなりフランス語(それが英語でも事情は同じ)で話しかけられると、しばらく相手の言っていることが理解不能になる。僕の頭は相手がポルトガル語を話していると思っているから。加えて、相手にとってもフランス語は母国語ではない、それなりに訛っている。それが更に理解を難しくする。

少しも間をおいて「あ、フランス語を話してるんだね」と思ってフランス語を話そうとしてもそこからはフランス語とポルトガル語が混ざる。ポルトガル語で始めた会話は最後までポルトガル語で、フランス語(や英語)で始めた会話は最後までフランス語(や英語)でやってくれた方がいいんですけどね。


僕にとって会話上のもう一つの難関は、5~6歳くらいの子供と会話する時。

大人は、話している相手がネイティブじゃないと分かれば、ゆっくり話そうとしてくれたり、繰り返してくれたり、ちゃんとこちらが理解しているかどうか確認してくれたり、そういう態度を期待できるけれども、相手が年端もいかない子供だと、

「何言ってるか分からない」

と、ズバッと斬られてしまいます( ;∀;)。

海と浜辺を歩く人