アルガルブの海岸線は東のスペインとの国境 Castro Marin から西の果て Sagres まで海岸線を歩くことが出来ます。
そのうちの家からそばの村 Burgau から 廃墟となった城跡のある Forte de Almádena を歩きました(往復で恐らく12キロほど)
出発点の Burgau (ブルガオ) も特に何があるという村ではないのですがのどかな感じの小さな村という感じがいいとでも申しましょうか。ポルトガルらしい田舎の村ではあると思います。
その村からすぐに急坂を上がってこのような景色が見られます。この日は狙ったわけでもないのに風もなく本当に良い天気でした。
アルガルブのラゴスから西のSagres (サグレス) にかけてはいわゆる観光地化があまり進んでおりません。ですから最近では道しるべはあるものの舗装されているわけでもなく柵が設けられているわけでもなく自然がそのままに残っています。
このような印がちゃんと至る所にあるので道に迷うことはありません。
恐らく船で海からでないと入れないビーチ。かなり断崖絶壁の上を歩くのですが柵のようなものは一切ありません。自己責任でね~って感じでしょうか。管理を徹底しないところが良いです。
時々釣り人がとんでもない絶壁の上で釣りをしてたりするんですけどね。そして時々落ちます。そういうニュースを時々見ます。
このような道を歩いていきます。冬だと風が吹いてだ~れもいなくてこの世界に自分ひとりみたいな雰囲気なのですがこの時期は結構ちらほらと人とすれ違います。
時期的にフランス人が多い感じですね
遠くにヨット。珍しく波もありませんでした。この辺では珍しいですよ、風も波もない日は。このヨットは悠々と Sagres (サグレス) の方まで進んでいきました。
そしてたどり着くのが Cabanas velhas ビーチ (古い小屋という意味)。この写真の右手です。このビーチには一軒レストランがあるんですけどね、数年を待たずに常にオーナーが変わっている気がします。ロケーションは抜群だけれどやはりビジネスをするのはなかなか大変だと思いますよ。何せ人がいないのが売りですから、ここらあたりのビーチは。
ビーチまで下りてきました。ここも7月8月にはパラソルが設置されるはずです。そういう時期には観光客に陣取られて地元人は来なくなります。雰囲気も全く変わってしまいます。
レストランはまだ閉まっているようでした。開いていればここでコーヒーの一杯でも飲めるんですけどね。
そこから更に道を進めるとほどなく Forte de Almádena 城塞跡。
多少、補修工事がされたらしき跡が認められるけれど風雨にさらされっぱなしです。
ここまで車でアクセスする道もかなりの悪路です。
このあたり、ポルトガル人って本当に何もしないんですよね。ちゃんと補修して道も整えればそれなりに人が訪れるだろうに。
まぁそのお陰で観光地化しないで済んでいる、と考えられないこともないけれど。
ここから更に西、サグレスまで見渡せます。サグレスまで車で行くと結構距離があるような気がするのにこうしてみるとすぐそこなんですよね。
いつかサグレスまで歩いてみるか?!
時期的にこの花がたくさん咲いています。和名ゴジアオイ(学名 Cistus)だそうです。
この草の葉は油分をたくさん含んでいて乾燥させると暖炉に火をつける時のいい発火剤になります。またハーブティーとしても効果があるようで家でも時々飲んでますよ。
とてもいい香りを放ちます。白が圧倒的に多いけれど紫も時々見かけます。
ここからもと来た道を引き返し。
何だか最近建設ラッシュでどこもかしこ家やマンションが建てられています。不動産バブルになっている兆候があります。
Burgau にもこんな住宅街が。
う~~~ん、美しくない。😅
周囲は折角の自然なのにどうしてこういう魅力のない周りと全く調和していないものを造るかなぁ。最近建てられているものはどうも調和というものを考えず造りたいものを造る、という傾向のようです。
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