またまた毎年恒例サマータイムが今日の夜から始まった。
1時間、時間が進む(1時間時間を失う)から今まで朝6時だったものが朝7時になる。つまり、仕事をしている人にとっては1時間早く起きないといけない(今までなら朝5時だった時間に起きないといけない)。
今は以前のように日曜日に仕事をしていないのでそれほど影響を受けなくて済むけれども、ここまで(冬時間の)朝6時は夜がもう開け始めていたのにこれからまたしばらくはまだ外が暗い中を起きなくてはならない。
この1時間の違いは頭では理解していても体と精神に結構影響があるのである。
そして年に2度、夏時間になる時と冬時間になる時で毎回毎回議論が沸き起こる。本当に意味があるのか、それに見合った経済効果が本当にあるのか等々。
時間が変わる時に(特に夏時間に変わる時に)1時間進んだことに気づかずに電車や飛行機に乗り遅れる人たちなど必ずヨーロッパのどこかにはいるはずである。
🛫✈🛬
そんな毎年の議論の影響かヨーロッパでは2021年(確か)にサマータイム制を廃止することにしたらしい。
それでちょっと前に、サマータイム制を廃止するなら夏時間と冬時間とどちらがいいか、というアンケートが実施されていたけれど、フランスでは夏時間を選ぶ人が過半数でした。
理由の一番は夏、夜明るい時間が長くなるのでいいということ。観光地などでレストランを経営している人たちも夏時間の方がいいと思うでしょうね。
でも、人間の体の専門家たちは冬時間の方が体の自然のリズムに合っていると主張。
試しにフランスで夏至と冬至でどういうことになるのか調べてみました。
フランスの東:アルザス地方
2018年6月22日(夏至)夏時間 2018年12月22日(冬至)冬時間
日の出 05:32 日の入り 21:42 日の出 08:25 日の入り 16:42
フランスの西:ブルターニュ地方
2018年6月22日(夏至)夏時間 2018年12月22日(冬至)冬時間
日の出 06:11 日の入り 10:16 日の出 09:00 日の入り 17:20
これをもし冬時間を選択すると、夏至の夏時間が1時間戻り、
東のアルザス地方で夏至の日、日の出 04:32 日の入り 20:42
西のブルターニュ地方で夏至の日、
日の出 05:11 日の入り 21:16
もし夏時間を選択すると、冬至の冬時間が一時間進んで、
東のアルザス地方で冬至の日、日の出 09:25 日の入り 17:42
西のブルターニュ地方で冬至の日、
日の出 10:00 日の入り 18:20
この結果をどう思うかは人それぞれだけれど、僕は冬時間を選択する方が理に適っていると思います。
もし夏時間にすると西のブルターニュでは冬至の時の日の出が朝10時。
経済効果を取るか、自然のリズムをとるか、僕は経済効果をすべてにおいて優先するべき、されるべきだ、とは全く思ってないので冬時間になってほしいなと思います。
でもなんでも議論することが好きなフランス人。夏時間か冬時間か、大いに揉めることでしょう。😅