今までいくつかパラドールに泊って来たけれど、今回のパラドールはちょっと特別。
今では100に届こうとしているほどに増えたパラドールホテルチェーンの元祖、1928年にオープンしたグレドスです。スペイン中央からやや左側、グレドス山脈の中にあります。
11月30日、大体の時間を計算をしてラゴスの家を朝8時に出発。天気予報では目的地はマイナスに届く予報だけれどもとりあえず雪は降らなさそう。
普段とほぼ同じルートでスペインへ。Silves (シルベシュ) を通って Messines (メッシネシュ)へ行きそこから IC1 を北上。ほぼ平行して有料高速道路があるけれど高速を使う必要はないです。
Ourique (ウリック) から IP2 に入り Beja (ベージャ)へ。この IP2 も工事の間はかなり状態が悪かったけれど開通してからは快適。Beja (ベージャ) までほぼまっすぐの道を飛ばします。
最近は年に数回オリーブオイルを買いだめする街 Beja (ベージャ) を抜けてそのまま Evora (エヴォラ)方面へ。結構インパクトのあるお城がある Portel (ポルテル)を横目に走り続け Reguengos de Monsaraz (レゲンゴシュ・ドゥ・モンサラーシュ) という行き先が見えたらそこで IP2 から N256 (国道256線) に入ります。
するとほどなく Santa Suzana という表示があって左に折れる道があり今まではずっとそこを通って Redondo (ルドンドゥ) 、Alandroal (アランドロアル) そして Elvas (エルヴァシュ)、スペインという行程を辿っていたのだけれど、Santa Suzana までの道がとにかく悪い。穴だらけ。通るたびに今回は舗装しなおされているか、と期待をかけるのだけれど期待外れに終わる。
ちょうど車を替えてあまり悪路を走りたくなかったから今回は試しに Santa Suzana 方面へ行く代わりにそのまま N256 (国道256線) を走り Reguengos de Monsaraz (レゲンゴシュ・ドゥ・モンサラーシュ) まで行きそこから N255 (国道255線) を走って Alandroal (アランドロアル) そして Elvas (エルヴァシュ)、スペインという行程を辿ってみました。こちらの方が良かったです。
Elvas (エルヴァシュ) から高速に乗ってスペイン入り。スペインは多くの高速道路が無料です。そして、スペインに入ってすぐにすること。
ガソリンを満タンにする。
スペインはポルトガルよりもフランスよりもガソリンが安いのです。国境付近に住んでいるポルトガル人はかなりガソリン代で得をしているはず。それでもガソリンスタンドによってかなり値段に開きがあるからしっかりネットで調べた方がいいですよ。
→ ガソリン代比較
さてスペイン側の街 Badajoz (バダホス) から Cáceres (カセレス) や Salamanca (サラマンカ) などへ北上する時にはここでも高速道路を使わず Badajoz (バダホス) と Cáceres (カセレス) を繋ぐ N523 (国道523線) がお勧めです。高速道路の様に時速120㎞で走ることはできないけれど、それでも90㎞~100㎞で走ることが出来るし高速道路で Mérida (メリダ) 経由で行くよりも距離が短かいから結果的に時間も稼げガソリンの消費量も減らせます。
簡単な行程を踏むならラゴスからすぐに高速に入ってセビリア経由で Mérida (メリダ)、Cáceres (カセレス) と行けばいいですけどね。つまらないんですよ、この行程は。永遠にまっすぐに伸びる高速を走り続ける。しかも距離自体はポルトガル内を走ってElvas (エルヴァシュ) からスペインに入るよりも長くなるから時間的にメリットがあるわけでもないし。
そんなこんなで Cáceres (カセレス) から高速に入り Salamanca (サラマンカ)方面へ北上。Béjar (ベハール) を過ぎたところで高速道路を降り市道を山の中に向かって進んでいきます。途中 El barco de Ávila という町で思いもがけない城塞を発見。
El barco de Ávila |
Parador de Gredos
僕がスペインのパラドールという国営ホテルチェーンの存在を知ったのは2007年、フランスから車で初めてスペイン・ポルトガルとイベリア半島を横断した時でした(その時泊ったのはCáceres (カセレス)のパラドール )。その時からパラドールが気に入りチャンスがある度にあっちこっちと泊まりに行って30近くのパラドールに泊ったけれどもそのパラドールチェーンの第一号がこのグレドス。
20世紀初め、時のスペインの王様アルフォンソ13世 (Alfonso XIII)がハンティング(狩猟)に行く際に泊るところとして建てられたものです。それが1928年に最初のパラドールとしてオープンしました。フランスでもそうだけれど少し前まで王族や貴族が臣下・家来を引き連れて狩りに行くというのは彼らの日常的な趣味だったんですよね。
トレドやグラナダ、サンチアーゴデコンポステラなど有名な観光地にあるパラドールは日本でも良く知られているけれど折角の自家用車移動だからできることならちょっと行きづらい場所、有名な観光地からは外れた場所にあるパラドールに行ってみたい、といつも思っているのだけれどこのパラドールもそんな場所です。周り何もありません。自然の中です。
道路わきには雪が積もり温度は零度に近かったけれど雪や雨の予報は無かったので路面が凍結する心配はありませんでした。
レセプションホール |
車を止めてとにかくチェックイン。入口を入った印象はアットホームな感じ。定番のお城を使ったパラドールとはまたちょっと違います。部屋に荷物を置いたらまずは完全に暗くなってしまう前に犬の散歩。そしてあっという間に日が暮れました。
パラドールのコンセプトとして大小のサロンが必ずあります。
もちろん宿泊客は自由に使っていいのですが観光シーズンを避ければ大体いつも貸し切り状態。この日も本を読んでたりスマホいじってたりコーヒーを飲んでいるおじちゃまおばちゃま達がいました。本当は連泊してこういうサロンでゆっくり時間を過ごすのがいいのだろうけれどついついいつも欲を出してあそこに行ってみたい、ここに観てみたいと予定を入れてしまうのであまりサロンでゆっくりすることはありません。
ホテルの裏手、ハインキングに行けます。 |
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