こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2019-04-08

カスタードクリームか生クリームか。


ここはポルトガルと言え、ヨーロッパ諸国を中心に結構色々な国籍が入り混じっている。
その国によって味の好みが違うところが面白い。

一般的に日本人はフレッシュなものが好きな傾向にあると思う。
お菓子ならクリーム系、ムース系、チョコレートケーキでもチーズケーキでもフワッと軽いもの。

その手のお菓子を僕もおいしいと思うけれど、だからと言って日本で作る時と全く同じやり方、味でお菓子を作りそれで売れるか、というとそうとばかりも限らないのである。

まず、今住んでいるポルトガルのお菓子はとにかく甘くて重い。
これは自分だけでなく、イギリス人やフランス人、ドイツ人など他のヨーロッパの人たちの口からも出るポルトガル菓子の一般的な評価である。
ついでに当のポルトガル人からもポルトガル菓子は甘すぎる、ということを時々耳にする。
じゃあ、だからと言って彼らが軽いお菓子を作るかというと作らないのである。
ずっと変わらないお菓子を作り続ける。
それを頑固というか、順応性がないというか。

自分の店ではエクレアを作っているけれど、最初に出したエクレアはカスタードクリームを使い、上にガナッシュをかけたもの。


フランスのお菓子屋に行けば、これにコーヒー味やチョコレート味のものも一緒に置いてあるけれども、一人で全てを作ることはできないのでオープン当時からエクレアはこのバニラのカスタードの上にチョコレートガナッシュをかけたものを出している。
フランスでは(多分日本でも?)エクレアはカスタードクリームを使ったものが一般的です。

でもここで一番のお得意さんであるイギリス人にとっては生クリームを詰めたものが彼らにとってのエクレア。
ということを当のイギリス人から聞いたので作りました。


彼らにとってのエクレアはこれらしいのです。

確かにほとんどのイギリス人のお客さんはカスタードと生クリームを使ったエクレアを見て、生クリームの方を買っていきます。
そしてフランス人は見事にカスタードの方を買っていきます。

僕はというと、エクレアはカスタードの方が断然おいしいと思っているのだけれど、そこはあまり自分の作りたいもの、自分がおいしいと思うものに固執しすぎないようにお客のニーズに答える努力くしなければいけませんね。

2019-04-06

自然の恵み


あいにく今、自分の住んでいる家に十分に広い庭がないのだけれど、近くに住んでいる友人の家には広い庭があり、その友人本人は安全のためにも自家栽培、有機栽培に興味があるのに、全く土いじりに疎い。
そのために今、一緒に仕事しているフランス人が土いじり大好き人間なので、その庭を使って野菜作りを始めました。

アルガルブのいいところは冬も比較的寒くないから一年を通して栽培できる期間が長いこと。

去年の11月から庭を耕し始め、顔見知りの羊飼いのところからヤギのフンを集めて土を肥やし、そして今結果が出始めました。


見事なキャベツ。予想外の育ちの速さに驚いています。


ほうれん草も収穫。でもそろそろほうれん草の季節は終わり。


種を蒔いた覚えのない紫蘇も芽を出しました。紫蘇は日本以外でなかなかお目にかかることが無いので貴重です。


苺🍓も成り始めました。
しかし、めざとい鳥にすぐに食べられてしまうので網をかけます。


こちらは赤かぶ。赤かぶの強力な色素は抗酸化作用にいいらしいですよ。


フランスから持ってきた木いちご・ラズベリー。
これももう花が咲き始めました。

他にもじゃがいも、さやえんどう、レタスなどなど。
これから夏に向けてトマト、ピーマン、茄子、日本のきゅうりなどの種も蒔いていきます。

収穫した野菜はとにかく味があっておいしい。栄養もスーパーでどこで栽培されたか見えない野菜よりも格段にいいんだろうなと体で実感します。

こんなことで単純に幸せを感じてしまっている自分にもちょっと驚いてます。