いつからか、移民局(SEF)がとても忙しくなっているようである。
*SEF = Serviço de Estrangeiros e Fronteiras
このSEFは国の機関で僕のように外国から移住してくる人たちはもちろん、同じEU内の人たちの在住届け、また空港税関の管理もこのSEFが行っている。
僕の滞在許可証(ビザ)は今のところ2年ごとの更新になっていて、更新そのものは必要な書類を提出すれば問題なく更新されるのだけど、今回はその更新手続きをするためのアポイントメントが全く取れなかった。
今どきはSEFのネットサイトからアポイントは取れる。
僕のビザは8月中旬に切れるから大体いつも5月末、6月初めにSEFのサイトに行き、そこで9月、遅くても10月中には更新のためのアポイントを取っていた。
(ちなみにSEFとのアポイントがあればビザの期日が切れた後も違法滞在にはならない)
しかし、いつも行っている隣町のポルティマォン(Portimão) のSEFには全く空きがない。アポイントを取ろうとした時は5月の末だったにも関わらず年内全く空き無し。アルガルブには他にもいくつかSEFの窓口があるのでそこを全部見ても全く予約できる隙はなし。
仕方がないのでアルガルブからできるだけ近いところ片っ端からSEFの窓口をチェックしていくと、リスボンの南、セトッーバル(Setúbal)という港町にあるSEFに空きを見つけてやっとアポイントを入れることができた。でも日にちは12月26日。5月の末にアポイントを取ろうとして結果取れたのが12月26日。
しょうがない。とりあえずアポイントが無事取れただけでも良しとしよう。
でもどうしてこんなにSEFが混んでいるのか事情が分からない。
ここアルガルブには僕と同じように海外から来て同じようにビザを申請している人たちが相当数いるので、何人かの知り合いに聞いてみた。
すると事情は全く同じでみんなアポイントを取るのに苦労したこと、ポルトガルの北の方まで行った人などがいたので、セトッーバル(Setúbal)で予約が取れた自分はまだましな方なんだ、と思い直しました。
1つにはブラジルでJair Bolsonaro(ジャイール・ボルソナロ)が大統領になってからブラジルからの移民が増えた。
2つ目にはBrexitで本国イギリスへ帰るイギリス人と同時にイギリスから逆にポルトガルに移民するイギリス人が増えた。
どちらもあり得そうな理由です。
そして、12月26日。その前々日くらいにSEFから直接電話があり、26日はダメだから年明けた1月15日に変更します、という通達が。こちらの都合を聞かれることもないままに変更されました。ちょうど仕事してなかったからいいようなものの…
この行政機関での直前のアポイントメント変更はポルトガルでの常套手段です。
SEFに限らずもう何度も起こりました。
ということで、昨日セトッーバル(Setúbal)まで車で行ってきました。
行きは、早く着きすぎて時間をつぶすことは構わないからと高速を使いました。
メッシィーネシュ(São Bartolomeu de Messines)まで普通の道で行き、そこから高速に乗りセトッーバル(Setúbal)まで。
18,50 € でした。これが普通なのか高いのか。僕は意外に高いと思ったけれど。
GPSのおかげでセトッーバル(Setúbal)のSEFはあっさり見つかり、ついでにお金を払わずに車を止められるとここもすぐに見つけられたので、そこに駐車しいざSEFへ。
と言ってもこの時まだ午後2時過ぎだったので(アポイントの時間は3時30分)、ちょっとだけ初めてのセトッーバル(Setúbal)を歩きました。
なんでこんなところにロケットのオブジェが?と一瞬思ったけれど、ポルトガル名物イワシですね。
メインの道から一つ奥に入るとなんだかとても入り組んだ細い路地が八方に広がっていました。ちょっとスペインのコルドバみたい、とか思いながら。
そこで見た教会。
ブラブラ歩いていたらアッという間に3時。早めにSEFに入っておこうと建物の中に入ったら、そこで初めてたくさんの人たちがすでに待っていることに気がつきました。外からは中の様子があまりよく見えなかった。
そしてその狭さにびっくり。僕が普段行くポルティマォン(Portimão)のSEFの方がはるかに広くて解放感がある。
自分はアポイントメントがあったので入口の守衛にその旨と名前を言うと、受付番号を渡されました。この守衛さんもポルティマォン(Portimão)のSEFの守衛さんの方が断然感じが良い。僕が行くともう顔を覚えていて「ARIGATO」なんて片言で言ってくれたりするのです。
こういう政府機関はただでさえ緊張するからこういう感じのいい人の存在は大きいですよ。
さて渡された受付番号は、
D76
掲示板にその時表示されていた数字はD53。
まだ自分の前に22人。しかもDだけでなくA3やらE5やら他の英数字もあるからそれ以上の人たちが自分の前に順番を待っている。
一瞬、クラっとしたけれどしょうがない。相当待たされることは覚悟の上。これを見越してちゃんとキンドルを持ってきている。
空いている席に座り、キンドルを読み始めました。
が、意外や意外に早く数字が進む。
自分がSEFに着いた後には数人しか入ってこなかったので、自分の番が呼ばれた時には満席だった待合室が最終電車が過ぎた後のようにがら~んとしていました。
そして手続き。この時は、ちゃんと必要書類は揃っているし不備はないはずだけれどいつも緊張するのです。
何か言われはしないかと。今までは言われなかった書類を提出するように言われるんじゃないか、とか。
受け付けたのはあまり愛想のないおばちゃん。仕事はそつなくこなしていたけれどそれ以上のことは無し。
隣りの窓口にはイギリス人とおぼしき女性を手続きしていたおばさん。でも僕を相手にしているおばさんより遥かに感じがいい。ああ、この人だったら良かったのに。
で、かなりあっさり手続きが終わり、向こうで支払いして、とさらっと言われその支払いを済ませてSEFから出たのが5時ちょっと前。結局2時間で終わりました。
やれやれ😥。
とにかく支障なく手続きが済んだので一安心。
帰り道、遮断機も何もないところを通り過ぎていく電車(多分リスボン行き)。
帰りはまた18,50 € 払いたくないとケチ根性をだし、高速は使わずセトッーバル(Setúbal)から、
アルカセル・ドゥ・サウ (Alcácer do Sal)、グランドラ (Grândola)、オリック(Ourique)、 メッシィーネシュ(São Bartolomeu de Messines)とIC1をずっと南下してきました。
アルカセル・ドゥ・サウ (Alcácer do Sal)を通り過ぎたところで完全に日がくれてしまい何も見えなかったけど。
アルカセル・ドゥ・サウ (Alcácer do Sal)、グランドラ (Grândola)の辺りを車で走ったのは本当に久しぶりだったけれど、以前ガタガタだった道がちゃんと舗装されていました。
SEFは地元ポルティマォン(Portimão)の方がいい!
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