この度、数年に渡る立ち仕事が原因と見られる「Veia varicosa」というものを患い、ポルトガルの医療機関にお世話になりました。
「Veia varicosa」、調べたら日本語での病名は「下肢静脈瘤」。
この名前だけを見るとすぐに動脈瘤を連想するけれども、言葉は似ていても全くタイプの違う病気です。
「下肢静脈瘤とは?」
ちょっとだけ調べた浅い知識だけれども…
心臓から動脈を通って体の隅々まで運ばれた血液は、細胞に酸素を渡すと同時に二酸化炭素、その他不要物を受け取り静脈を通ってまた心臓に戻っていきます。
動脈を流れていく血液は心臓というポンプから押し出されるために勢いがあり、ちゃんと流れていくけれど、体の末端から心臓へ向かう静脈を流れる血液は勢いが弱くなっています。それでもちゃんと体の末端から心臓へ血液が問題なく流れていくように弁が付いています。この弁があるために血液が逆流することなく心臓まで運ばれていくのだそうです。
しかし、何らかの理由でこの弁がうまく機能しなくなると、血液の逆流が起こり、それにより静脈が肥大し始め、本来排泄されるはずの二酸化炭素、その他の老廃物がちゃんと体外に排泄されず、体のどこか静脈が肥大した場所に溜まっていくのだそうです。一番よく見られるのは足のくるぶし周り。
足は心臓(ポンプ)から最も遠いため、足先から心臓まで血液が逆流することなく流れるためには、この静脈にある弁がとても重要な役割を果たします。