こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2021-03-13

オーガニックのオレンジと、とてもおいしいオリーブオイル。

 先日、FBページで有機オレンジ狩りを催すフランス人の農園を発見しました。

場所はここから車で1時間弱の Silves(シルベシュ)。

 ⇨ Silves(シルベシュ)

中世の頃まで、アルガルブの重要な都市として栄えたところで、今でも街中にある城壁が象徴的な町です。この地域はオレンジの栽培が盛ん。

その中に、フランス人が去年から始めた有機農園を発見しました。

 ⇨ フランス人が営む有機農園(FBページ)


ポルトガルの中でも地域によるのだろうけれど、この辺りの地元のポルトガル人にはまだまだオーガニックだ、有機農法だ、という概念はあまり浸透していないようで、そういうことを意識する人たち、また有機農法を率先してやっていく人たちには圧倒的にこの地に住んでいる外国人が多いです。

今住んでいるところからそう遠くないところで、ブルーベリーの有機栽培をやっている農園があるけれどもやはりポルトガル人ではありません。

他にも、有機農法をやろうとしている知人がいるけれども彼はイスラエル人です。

Silves(シルベシュ)ではオレンジ栽培が盛んだけれども、有機オレンジを実践している農家を見つけたのはこれが初めてです。


行った時は運よく快晴。オレンジ以外にもレモン、マンダリン、少しだけグァバがありました。もう少ししたら杏子ができるそうです。その時が来たらまたやって来ます。


実はポルトガル人、杏子が好きじゃないんですよ。

杏子ジャムもないしシロップ漬けもどこにも売っていません。あるのは桃ばかり。必然的に杏子を使ったお菓子もありません。なのにアルガルブではとてもおいしい杏子が成るんです。しかも出回る時期はとても短い。いつも店頭に出始めると大量に買って一年分のジャムを作ります。

思うにポルトガル人は(少なくともアルガルブでは)味の強いものがあまり好きではないようです。杏子は彼らには酸っぱすぎるのだと思います。桃には杏子のような酸味は無いですからね。


オレンジ農園の犬

このオレンジでジャムはもちろん、オレンジケーキやオレンジピールを作ります。


自家製ついでに、去年12月初めにBeja(ベージャ)で見つけたオリーブオイル。自分が知っている限りでは味も風味も世界で一番だと思っているけれども(もちろん一番搾り、バージンオイル)、このオリーブオイルで贅沢に石鹸を作ってみました。

ベージャのオリーブオイル

オリーブオイルには3種類あって、まず一番搾りの(エキストラ)バージンオイル

その次に、そのエキストラバージンオイルを精製した(精製)オリーブオイル

その次に、搾ったオリーブに溶剤を使って更にオイルを抽出したオリーブ・ポマースオイル

となり、下に行くほど品質も落ち安くなります。


バージンオリーブオイルは値段も高いし、何よりもバージンオリーブオイルを石鹸にするのはもったいないと抵抗があって、今まではずっと精製オリーブオイルを使っていました。ところが、ベージャで見つけたバージンオリーブオイルは僕が今まで買っていた精製オリーブオイルよりも安い。ということで初めてバージンオリーブオイルで石鹸を作りました。

手作りオリーブオイル石鹸

写真では分からないけれども、とてもきれいな薄い緑色(若草色というのか)の石鹸が出来ました。

原材料は、オリーブオイル、水、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)のみ。

オリーブオイルだけだから泡立ちは控えめだけれども保湿効果抜群の石鹸です。

皆さん、おひとついかがですか?


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2021-02-25

薪ストーブの煙突掃除に使えるもの

 今住んでいる家にはすべての部屋にエアコンがあるけれども、それは使わず薪ストーブを設置して使っています。

エアコンで温めるのと薪ストーブの熱は全く違って、一度薪ストーブを使うと止められません。夜、燃える炎を見るのも心安らぎます。


火の入った薪ストーブ


ポルトガルに住むようになってから、いかに物を安易に買わずに自分たちで作れるか、ゴミを減らせるか、環境意識というと自分にとっては大げさに感じられるけれど、無理に極端に走ってストレスになってしまわない範囲で実践するようにしています。

石鹼づくりもその一環。

ポルトガルに移住してすぐに石鹸を自分で作るようになったけれど、色々な種類のオイルで石鹸を作ってみたり、併せて重曹や酢を駆使して、化学の実験のように楽しみながら(これ大事)試していると以来シャンプーもボディーソープも洗濯洗剤なども一切買う必要がなくなりました。


さて、薪ストーブでは当然煙突があって煤が溜まるのだけれど、以前はそれを落とすために煤を落とす専用の一体何が使われているのかよく分からない市販の人工薪を使っていました。

でも、ある時自然のものでとてもいいものがあると知り、それを試してみました。

そのものとは、


ジャガイモの皮

じゃがいも


料理でジャガイモを剥いたら、その皮をストーブのそばに置いて乾燥させます。

後日、その皮をストーブで燃やすと感心・感動するくらい煙突の中の煤が落ちてきます。

燃え盛っている火の中に入れるのではなく、ストーブを使った翌朝、灰の中に炭火があるような状態で乾燥させた皮を入れると一番効果があるようです。

炭火

ジャガイモの皮に含まれる亜鉛が煤を乾燥させて落とすらしいです。

ちゃんと化学的な根拠があるんですね。