フランスでは先日、マクロン大統領の全フランス国民に向けたテレビ演説が行われた(新型コロナウイルスの問題が発生してから5回目)。
この演説の中で、フランスは5月11日まで非常事態が維持されること、それに伴う外出規制が継続することが発表された。そして、レストラン、劇場、イベント会場、映画館など人が集中することが予想される分野に関しては7月中旬まで禁止する、と発表した。
ポルトガルでもすでに大統領が非常事態の延長の意向を表しているので、ここでも確実に延長されると思う(その時は5月1日まで)。
フランスで非常事態が延長されたこと自体は全く驚くに値しないけれど、今回は以前と違い演説内容が具体的になったような気がします。
この演説の中で、一時失業手当(特にホテル業、飲食業に対して)の強化、特に影響を受けている分野(飲食業、ホテル、観光業、文化)への社会保障支払いの延期や取り消しなどの早急の対応、銀行に対してさらなる支援措置の強化を要請、低所得世帯への援助、などが発表された。
大統領が発表したこれらの対策がどれだけ実行に移されるか、という問題はあるけれど、一国の大統領が国営放送(日本で言えばNHK)で5回にも渡って国民に対して語り掛けるなど、日本とは随分違うな、と思いました。