こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2025-06-28

2年ぶりの日本行き。

 去年2024年は結局日本へ行けず、今年2025年、2年ぶりに日本へ行きました。

まずは初めての中東のエアラインの一つ、Etihad Airways をチョイス。アブダビ経由。

エチハド航空
リスボンにエチハドが飛んできていることが何気に驚きだった

Faro - Lisbon - Abu Dhabi - Narita

帰りはこのまま逆行程。久しぶりの2回トランジット、久しぶりのリスボン、久しぶりの成田でした。

今回はトランジット時間が全て2時間から2時間半と完璧で非常にスムーズだった。この行程を選んだ最大の理由。加えて2年前より安いフライトチケットが買えました。

しかし、成田はやはり遠くて不便だということを同時に再確認。加えてコロナ禍の時にドライバーが大量に辞めたらしく東京都内だけを残して他のルートのリムジンバスは皆無。東京西部や埼玉、横浜方面のリムジンバスはもうありません。だから成田、さらに遠く不便になってました。成田を利用する際は注意しましょう。


リスボンからアブダビまでが約8時間、アブダビから成田までが約12時間。南回りはやはり長いですね😅。

アブダビ空港
アブダビ空港 曲線が特徴

アブダビ・成田間はA350-1000。これは2年前にミュンヘンから羽田に飛んだルフトハンザと同じ機体でしたが、エチハド航空の方が座席ピッチ(前の座席との間隔)が広かったですね。ルフトハンザは座った瞬間に「狭い!」と思ったことを覚えています。長距離フライトでこの狭さはちょっときついな、と。

成田へ行くフライトだったけれど、別に日本人スタッフが乗っているわけでもなく案内も全て英語とアラビア語だけでした。

ただ、常にメッカの方角とお祈りの時間が確認できるのはアラブの航空会社らしいところでしたね。

食事はエコノミーにも関わらず3チョイスありました(1つはベジタリアン)。

今どきの座席配置はどこも3席・3席・3席が主流のようだけれど、長距離フライトで1人の時はいつも通路側。本当は窓側で景色を見たいんですけどね、あまり長時間同じ体勢で座っているのは好きではないし、通路に出るたびにいちいち隣りの人に断るのは嫌なので通路側にしてます。

でも、隣りの人、12時間フライトにも関わらず一度も席を立たなかったですね。体に悪そう…

成田に着いたらすぐに使い捨てSIMを購入。今回は一番安かった5Gで3,000円のSIM。これで全然足りました。電話番号なくてもWhatsApp や Messenger で通話できるし Wifi があるところではそれを使えばいいし。

そしてそこから電車で家まで。繰り返すけれど成田は遠い。


さて、2年ぶりの日本。この2年であらゆる支払いの場面での機械化が徹底的に進んだように見受けられました。
スーパーのレジでの支払い、レストランでの支払い(ついでに注文も)、温泉施設でも、店側は一切お金に触れない。多くの場所で画面操作して支払い。

この支払が、毎回毎回、同じことの繰り返しで結構鬱陶しかったり。またいきなりこういう環境にさらされたから、何かとても人との関りが減ったなぁという印象を持ちました。

外国人観光客が多い、という印象は持たなかったのだけれど都内の人の数が増えた気がしました。どこに行っても人ばかり。金曜日の夜の歌舞伎町は凄まじいですね。渋谷は行きませんでしたよ。なんかもう尋常ではないと思ってしまいます。人が住む環境じゃないと。

朝、夕夜の通勤ラッシュ。電車ぎゅうぎゅう詰め。よくみんなこんな生活を毎日送っているなぁ、凄いなぁ、偉いなぁと本当に感心しました。

物の値段が上がりましたね。何を食べても1,000円越えはもう当たり前、普通?ラーメン一杯でも1,200円とか。定食にしても。あくまで東京都心の話ですけど。

デパ地下の食品売り場でエクレア1個970円を見た時は本当に驚きました。エクレア1個にほぼ1,000円?家族4人分買ったらそれだけで4,000円?!なんかついていけないです。

相変わらず「ゴミ」が多く出る。とても細かく分別するようになっていてそれ自体はまあいいことなのだろうけど、そもそものゴミがとにかく多い。自炊しようと食材や刺身の盛り合わせなどを買ってきたりするのですが、料理し終わった後のゴミの多さ。相変わらず日本は過剰包装だと思いました。分別はもちろんいいけれどその前にゴミそのものを減らそうよ、と。

色んなものが音楽奏でたりしゃべったりしますね。
お風呂がボタン一つで自動で湧くのはいいけれど「お湯張りをします」「もうすぐお風呂が沸きます」、そして音楽と共に「お風呂が沸きました」。「設定温度を○○度に変更しました」などなど、とにかくしゃべる、うるさい、鬱陶しい。

電子レンジに物を入れて温めボタンを押すと「温めます」、いや分かってるよ、そのために温めボタン押したんだから。

ガスコンロもしゃべる。火を強くすると「火が強くなります」、弱めると「火が弱くなります」、黙らせる方法は結局分かりませんでした。

洗濯機もスタートボタンを押すと音楽、終わると音楽。いらない。うるさい。

こういう機能が事故防止につながる、のかもしれないですけど(実際のところどうなの?)、僕は何だか「子ども扱い」されているような気になりました。


奥多摩の猿

そんな中で友達が奥多摩に車で連れて行ってくれて、野生の猿を見た時はホッとしましたよ
🐒🐒🐒

都会にはもしかしたらもう住めない、かも。



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2025-03-05

16世紀の修道院、Parador ・Almagro (アルマグロ)、とラ・マンチャ、セルバンテスの風車

 Tordesillas から Parador Almagro へ向けて出発。

いつものパターンでまず Parador Almagro に泊まる、ということが決まっていて、そこからその近辺に何か観るものがあるかどうか探す。

と、ありました。セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」で有名になった風車のある街、Consuegra (コンスエグラ) と Campo de Crisptana (カンポ・デ・クリプタナ)。

その2つの街をGPSに入れアルマグロまでおよそ450㎞。いざ、出発。

Tordisillas ですぐに高速A6に入りマドリッド方面へ。

途中有料の部分は避けて国道を走るけれどもスペインの国道は走りやすい。まっすぐな道が多くトラックなども抜きやすい。場所によってはほとんど高速と同じ速度で走れる。時には高速ではすっ飛ばしてまう風景や小さな町が見られることもあります。

フランスやポルトガルの国道とは大違い。

マドリッドの外周を大きく回ってトレド方面へ。相変わらずマドリッドの交通網はでかい。車の量もすごい。GPSがなかったら絶対に迷うね。

そしてトレドを横目に見ながらA42をさらに南下。ほどなく、気持ちいいほどにずっとまっすぐな道になってそのはるか先にConsuegraのお城と風車が。

やってきました、Consuegra。

コンスエグラの風車

この風車一台一台に名前がついている。

日本人もよく来るのでしょうね、売店のおじさんは僕が日本人と分かるや否や片言の日本語で話しかけてきました。

コンスエグラの風車

そのおじさんは無視(!?)し一番先にある風車まで。今日一日はずっと車に乗りっぱなしなので良い運動になりました。

コンスエグラの風車

大きさはこんな感じ。絵に描いたような風車、かな。

周囲360度見渡せる。敵の侵攻をいち早く察知できますね。

セルバンテスの小説のお陰で一躍有名な街になった。セルバンテス様様ですね。

しかし、ドン・キホーテに出てくる風車は実はここではなくここから50㎞ほど離れた町 Campo de Crisptana (カンポ・デ・クリプタナ) の町の風車であるらしい。

ということでCampo de Crisptana (カンポ・デ・クリプタナ)へ。

Compo de Crisptana (カンポ・デ・クリプタナ)

それがこちら。コンスエグラのより若干小さめか。結構でかい駐車場を整備していたので夏は結構な観光客が来るのでしょうね。結婚式用の撮影会も行われていました。あるいは本当の結婚式だったのか?

小高い丘の上にあり夕暮れ時でなかなかきれいな風景でした。

AIでちょっと遊んでみました。5秒だけだけどなかなか面白いです。



そしてここから Almagro ( アルマグロ)へ向かいます。大体一時間くらいか。

Parador Almagro

👉 Parador Almagro 

このパラドールもアルマグロの街中、アクセスは良いです。16世紀の修道院。アルマグロの町は小さいけれどその中でこの元修道院は結構大きいです。

パラドール宿泊者専用の駐車場も敷地内にあるのでヨシ。

入り口からパラドールのイメージらしいパラドールです。

パラドール アルマグロ

全部で16ものこのような中庭があるらしいです。10くらいまで数えたけれどそこから数えるのを止めました。

中は入り組んでいて一度歩くだけではどこがどこにあるのか把握できません。レストラン2か所、バーはこんな感じ。


パラドール アルマグロ

こんな酒樽のようなものがあります。

パラドール アルマグロ

下からも見ることができます。

パラドールの中でも特徴のあるバーでした。2月にも関わらず結構お客さんがいましたね。バーもレストランもそれなりに埋まっていました。

パラドール アルマグロ

レストランでは子羊のシチューを注文。

部屋の間取りは大体どこのパラドールでも同じだけれど部屋の広さは結構ばらつきがあります。ここはスタンダードの部屋でも結構広かったです。

パラドール アルマグロ 部屋

部屋のアズレージュ(ポルトガル式発音)がなかなかきれいです。アズレ―ジュは使いすぎると部屋全体が重い感じになるけれど、ここはセンスが良かった。

パラドール アルマグロ 部屋

天井も面白いモチーフです。


久しぶりの新しいパラドール開拓でした。

ホテル全体は結構大きいけれど内部は小さく仕切られていて廊下、通路も人間サイズ。上にも高くないので(2階建て)ホッとできる空間を作り出しています。

例えば以前泊まったCorias(コリアス)のパラドールとは大違いです。

アストゥリアスの壮大な修道院、Parador Corias / パラドール・コリアス
https://algarvelife.blogspot.com/2019/12/parador-corias.html
スペイン・ポルトガル、イベリア半島ブログ

こちらは廊下も中庭もレストランも、もちろん建物そのものも全てが大きかったです。

とても良かったけれどまた泊まりに来ることがあるかな?


翌日、帰りは高速を使い、コルドバ、セビリア、ウエルバ、アヤモンテ、そして国境をまたいでラゴスまで。

今年からアルガルブの高速A22は無料になりました。やはり楽ですね。ラゴス・セビリア間およそ2時間強です。実はラゴスからリスボンに行くよりもセビリアの方が近い。

アルガルブは雨模様です。


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