こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2020-10-11

公共マナーは悪くなっているのか…

⇨ 公共の場での迷惑行為 

「ナラバンゾウ」や「キキナガスクジラ」など、面白いことを考えつく人がいるものだ、と思って笑ったけれども、この記事で例として示されているような迷惑行為はここポルトガルにも存在している。

最近ではフランスのニュースでも l'incivilité(無作法、無礼)なる単語を聞く機会が増えたように思う。

僕が興味を惹かれるのは、日本でも地理的に遠く離れたフランスやポルトガルでも同じような公共の場でのマナー違反、迷惑行為が起きていることだ。グローバル化はこういうところにも及んでいるらしい。

僕がポルトガルに住み始めた時に結構インパクトがあったのが車の運転マナーの悪さ。もちろんポルトガル人全員がとんでもない運転をするわけではないけれど、無謀な運転をする人に遭遇する確率は、明らかに日本より高い。

運転手の何人かにとっては、基本的に、アクセルを踏むこと、と、ブレーキを踏むこと、しか操作の仕方を知らない人たちが存在していると思われる。

前方の信号が赤になっていても、かなり狭い道でも、すぐにT字路で速度を上げても意味がない場面でも、とにかく「どうして?」と思うほどスピードを出す。危険極まりない。

僕が日本で免許を取った時は、人が飛びだしてくるかもしれない、信号が赤に変わるかもしれない、など教習で「かもしれない」運転を心がけるように教えられたけれど(今はどうだか知らないが)、ここでは人は飛びだしてこないだろう、信号は変わらないだろう、と「大丈夫だろう」運転が主流なようだ。

他にも、急ブレーキをかけたら間違いなく追突される距離で後ろに着けられたり、それなりに混雑した駐車場でも平気で2台分取って斜め駐車したり、そんなことは日常茶飯事です。


そんな場面に出くわすたびに、こういうことをする人たちには他人の存在に考えが及ぶ「想像力」がないんだな、と思わされます。

これは確か養老孟子さんが著書の1つの中で(記憶がちょっと曖昧です)、車を運転している時、事故を起こせば自分は怪我をするし、修理代はかかるし、もし対人なら相手を怪我させるし、最悪は死んでしまうかもしれない、相手を死に追いやってしまうかもしれない、色々損害賠償など面倒なことになる、そういう想像力が働けば、自ずと無茶な運転はしなくなる、ということを話していたけれど、本当にその通りだと思います。

もし、公共マナーの悪さが日本でもフランスでもポルトガルでも増えてきいるのだとしたら、この想像力の欠如に原因の一つはあると思う。

そして、この想像力を養うのが教育の本来の目的の1つだと僕は思ってます。もう少し平たく言うと「他人の存在」を意識できること。

この記事にでてくる「カサウシロフルス」や「リュックトドン」などは頻繁に出くわしますね。邪魔になる、傘を振り回して危ない、などに気がつかない、意識が及ばない。その想像力のなさに唖然とすることもあります。

本来は、どんどん法律で規制するよりも、想像力を育てる方が長い目で見て有効である、と思うけれどそれはきっと夢物語ですね。



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2020-09-27

パンデミックに背中を押されて…

 フランスではまたコロナ感染者数が増えている報道が毎日のようにされている。

スペインでもバルセロナ付近ではすでに夏から、最近はマドリッドでもまた感染者数が増えているようだ。人が多いところで感染者数が多いのは明白だけれど、ポルトガルは新規感染者数が毎日出ているとはいえ、爆発することはなくある程度抑えられているようです。

フランスでは特に南のマルセイユとその街がある県(Bouche-de-Rhône)での状況が深刻になりつつあるらしいけれども、今日からそのマルセイユと隣りのエクサンプロヴァンスでは全てのレストランとバーが強制的に一週間閉鎖されることになるようです。

先週、フランス政府は Bouche-de-Rhône県の全てのレストランとバーの2週間強制閉鎖を突然発表し、これに地元が反発。政府が少し後退する形で、マルセイユとエクサンプロヴァンスの2大都市に限って1週間、飲食店の強制閉鎖になったようだ。

マルセイユと言ったらフランス第2の都市。日本で言えば大阪に相当するところで、もし日本政府がある日突然、全く地元に時間的猶予も与えず協議することもなく、大阪府の全飲食店を2週間強制閉鎖する、なんて発表したら大変なことになると想像できる。

そもそも論で、フランスに限らず飲食店では、自分の店から感染者が出た、なんてことになったら大変なことになるから、客数を制限したり、テーブルの距離を開けたり、アルコールによる消毒を徹底させたり、暑い厨房といえどマスクを着用したり大変な努力をしているはず。レストランやバーが感染の温床になっているという科学的根拠があるのかも怪しい。

あくまで外から見ている限りでは、どうもフランス政府のコロナ対策には一貫性が欠けているように見える。

2020-09-13

再び国境閉鎖になるのか?

 イギリス人観光客が過半数を占めるアルガルブでは、イギリス政府が取った隔離政策(ポルトガルからイギリスに着いた時の14日間の隔離義務。ちなみにポルトガルはポルトガルにやって来るイギリス人に同じ措置はとっていない)のために、観光客が激減。


ポルトガル政府と相当のやり取りがあったと想像するけれども、その措置が8月半ばになってやっと解除され、7月まで驚くほど静かだったアルガルブが、8月にはこれまた驚くほどに観光客で賑わいました。

それでも相対的にイギリス人が減ったために、8月はスペインやフランスナンバーの車が目立ちましたね。


しかし、それもつかの間、イギリス政府は、ポルトガルからイギリスへ到着するイギリス人への14日間の隔離義務を再開しました。

8月はどこの国でも夏休みになり、年で一番の繁忙期になるために、飛行機代や宿泊費も上がり、それに加えて家族連れが多いために、観光客一人当たりの現地での消費量は相対的に減ります。その代わり観光客の数そのものは増えるので、観光客ありきで成り立っているビジネスにとっては一番の稼ぎ時です。


それに対して、9月・10月は観光客数自体は減るけれども、今度はリタイア組や子供のいないカップル(基本的に自分たちのためだけにお金を使うことができ、学校の休みに縛られない、滞在日数も長い傾向)へ客層が変わるので、一人当たりの現地での消費量が増えます。

場所や国によって事情は異なるでしょうが、アルガルブでは9月・10月は観光業に携わる人たちにとっては8月に匹敵するくらいの良いシーズンなのです。本来ならば…


今年は、7月まで驚くほどに人が少なく、更に期待していた9月・10月がにイギリスの隔離政策の再開で観光客が減ることは必至。今年の冬は今まで以上に観光業ビジネスにとっては厳しい冬が予想されます。


一般の観光客がいなくなって、案の定(と言うべきか)フランスやスペインでは都市を中心にコロナウイルスの感染者数が増加傾向に転じました。ポルトガルでも他の国ほどではないとはいえ、増加傾向になっています。

一回目の経験から、国境を完全に封鎖するという対策はどこの国ももう取らないと思われるけれども、一都市、一地方を封鎖しなければならなくなる事態になることは十分予測されます。

本当は11月に日本へ、と考えているところだけれども、これからほんの2か月先のことさえどういう状況になっているか、まるで分かりません。


ポルトガル・アルガルブの海岸線

9月に入ってから人が減り、ちょっと町から離れた砂浜には静けさが戻ってきました。

2020-09-04

ポルトガルの医療システム体験レポート、手術そして回復するまで


いざ、手術室へ


手術室へ、の前に、その隣の部屋に連れていかれ、まず執刀医(ここの病院で診察してくれたお医者さん)が現れて、立った状態で左足の静脈をチェック。

これは手術の後に渡された紙に書いてあるのを読んで知ったのだけれど、施された手術はストリッピング。問題を起こしている静脈にワイヤーを通してその静脈を引き抜いてしまう、下肢静脈瘤で、最も一般的な手術だそうな。
静脈を引き抜いているところを想像しただけで、背筋がゾワッとしてきます。
手術前に知らなくて良かったかも。

再び、ベッドに横になりついに手術室へ。
ここから結構色々な人たちが入れ替わり立ち替わり手術室を出入りするように。

注射器

そのうちの一人から、
「ベットの上に向こうを向いて座って」
と言われ、その通りにすると、背骨のちょうど腰の当たりを触り始め、そして何やらヒヤッとする物を塗り始めました。

「麻酔か!」