こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2019-04-17

液体せっけんを自作してみる。


固形せっけんに続いて液体せっけんを作ってみる。

これが実に簡単だったのである。

ちょっと引っかかっていたのはどの本を見ても、固形せっけんは苛性ソーダ、液体せっけんは苛性カリで作るようになっていたこと。
ここで苛性ソーダは簡単に手に入るけれど苛性カリは売っていない。イヤどこかにあるのかも知れないけれど(薬局とか)僕は見つけることができなかったから、試しに苛性ソーダを使って作ってみました。

結果、全く問題なくできました。
しかも固形せっけんと違い、作った翌日からでも使うことができる。そして作る過程がいかにも化学の実験っぽくて面白い。
あとで自分でもまた見られるようにここにレシピを残しておきます。

今回僕が使った材料は、
油脂(ひまわり油を使用)400g
苛性ソーダ       48g
水           200cc
無水アルコール     140g

水は精製水を使うことになっているけれど面倒臭いので普通の蛇口から出る水を使用。無水アルコールはここで手に入る99%アルコールを使用。これで問題なくできたけれども水は地域によって硬い、軟水、ミネラル分が多い少ないなどいろいろあると思うのであくまでご自分の納得するようにやってください。
*苛性ソーダは直接肌につくと危険なので必ず手袋使用。アルコールは発火性があるので必ず換気の良いところで,そして火の近くには置かないように! 
 *苛性ソーダに木や鉄・アルミなどの素材は禁物です。プラスチック、陶器、ガラス、ステンレスのいずれかを使用してください。


まず油を計量し、


湯煎にかけます。後でアルコールを入れた時に噴いてくるので油の量よりも2周りくらい大きめの容器を使ってください。


分量の苛性ソーダを計り、その中に分量の水を注ぎ苛性ソーダを溶かします。
温度が上がり蒸気が出ます。やけどに注意、また蒸気を吸い込まないように!

油の温度を約80℃、苛性ソーダ水の温度は約60℃にします。
目安です。厳密にこの温度でなくても大丈夫です。


分量のアルコールも計ります。
発火性があるので使う段階が来るまでガスコンロのそばには置かないように!


湯煎にかけている油に苛性ソーダ水を注ぎ入れます。


 そのまま湯煎にかけ時々混ぜながらおよそ85℃まで温度を上げます。
常に混ぜ続ける必要はありません。
途中、不純物のようなものが出てきますが気にしなくて大丈夫です。アルコールを入れると全てきれいになくなります。
85℃に上がるまで意外に時間がかかります。


85℃まで上がったら火を止め湯煎にかけたまま、アルコールを注ぎ入れます。

ここからが面白い。


しばらく混ぜ続けていると、次第に発泡酒をグラスに注いだ時のように細かい泡が出てきます。


それがある瞬間から一気に膨らんできます。ここで混ぜるのを止めます。


それから沸騰し始め、粘土が増すのと同時に今度は沈んでいきます。


最後は沸騰も収まり、完全なジェル状になります。これで完成です。


これをガラス容器などに移し替え、クーラーボックスに入れて24時間保温します。

これが液体せっけんの素です。すぐに使うことができるけれども実際には1週間くらい置いた方が熟成されるような気がします。

この素に1,5から2倍の分量の水を入れて薄めて液体せっけんとして使用します。
また香りを付けたい時はこの時に好みのエッセンシャルオイルを適宜入れます。


水を入れて1日もすればほぼ完全に溶けます。
また素は洗濯の前に特に汚れた服の部分洗いをする時にも直接使えます。

準備から出来上がるまで30分もかかりません。

普段、疑問にも思わずに当たり前に買っているものが実は簡単に自分で作れてしまう、というのはなかなか面白い発見ですよ。

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