アルガルブはイギリス人が発展させた地域。
イギリス本土から近く時差がなくイギリス人にとって希少な (?!) 太陽がほぼ一年中顔を出している。だから必然的にリタイア組を中心としたここに住んでいるイギリス人は多く、そしてそのイギリス人が好きなスポーツ、ゴルフ場が必然的に至る所に存在している。アルガルブにいながらイギリス英語を身につけることも十分できますよ。同時にイギリス人コミュニティーが完全に出来上がっているため、20年30年とここに住んでいるにも関わらずポルトガル語を一切話せないイギリス人もたくさんいます。
その至る所に存在するゴルフ場には高級住宅街が作られ、場所によってはミシュランガイドで星を取っている高級レストランやホテルがあり、日本の紀ノ国屋や成城石井のような高級スーパーも点在する。そこには和牛(Wagyu) や S&Bのカレールーまで売っている。いや売っていた。それを見たのはもう何年も前のことなので今はもう売っていないかもしれない。大体カレールーなんて日本人以外の誰が買うのだろう?
そのゴルフとイギリス人がもたらす経済効果はポルトガルにとっては不可欠なもの、であるのは分かるけれどもそれが地元ポルトガル人との見事なギャップを作り出している。
空港のある Faro (ファロ) から Lagos (ラゴス) 方面に来る間に、
Quinta de lago, Vale de lobo, Almancir, Vilamoura (読み方省略) など名だたるゴルフ場+高級住宅地がある。日本で言えば田園調布、青山、代官山、関西の御影、芦屋、夙川のような感じ(かな?)。その間を埋めるようにいわゆる以前からそこにあったポルトガル人の街が存在している。この一体を車で通り抜けていくと国がかわったのか?と思うくらいに車窓からの景色が変わる (お金のある暮らしと慎ましい暮らしの差)。
まだポルトガルに来たばかりの頃にその景色の違いを見た時には結構なショックを受けたけれど、慣れとは怖いもので今では普通の光景になってしまった。
今日もそのゴルフリゾートの一つに住んでいる人のところに配達へ。
去年2022年の夏、水不足のために初めてゴルフ場での水使用制限が実施されました。年々深刻になる水不足。僕はゴルフには一切興味がないのだけれど、ゴルフ場のグリーンはやはりグリーングリーンしていなければ駄目なのでしょうか?ダメなのでしょうね。水不足とゴルフ場維持は半ば相反するもののような気がするけれど、どう折り合いをつけるのだろうか。
近年はイギリス人のみならず、フランス、ドイツ、オランダ、スウェーデンからの移住者も多くなってきた。面白いものでこの人たちはイギリス人と比べてポルトガル語を話そうとする人たちが多い。そういう印象を受ける。何か心構えがちがうのだろうか?
そして圧倒的に増えてきているのがインド、ネパール、パキスタン人。中国人よりも目に見えて多い。かなり小さいな町に行っても若いインド系の人たちを見かける。一体何が起きているのだろう?インドは遂に中国を抜いて世界で一番人口の多い国になった。これからも更にインド系の人たちがふえていくのだろうか?
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