こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2018-02-02

世界史の授業で良く出てきたラスコー洞窟へ

今回2週間のフランス滞在は天気には恵まれなかった。運悪く滞在中ほとんど雨。
ま、しょうがないけれど雨の中での観光も限度があるので逆にこれをいい機会にとラスコー洞窟を見学することにした。
ラスコー4
「ラスコー洞窟」、名前だけなら日本人でも誰でも知っているのではないでしょうか。ラスコー洞窟は1940年に発見され、1948年から一般公開されていたが見学客の吐く二酸化炭素による壁画の劣化やカビの発生により1963年に閉鎖されました。
現在では一般に洞窟に入ることはできないが、洞窟の一部を再現した「ラスコー2」が1983年にオープンし、その後世界で展示を行う「ラスコー3」が作られ、そして2016年12月に洞窟のほぼすべてを再現した「ラスコー4」がオープンした。ラスコー洞窟は1979年にユネスコの世界遺産に登録されている。

そして今回見学したのはその新しい「ラスコー4」。オープン以来、最初の夏には予想を上回る来場者を記録したらしいけれどさすがにこの時期は静か。ガイドに付いて12人のグループで見学していきました。
夏には最高36人グループで6分おきに見学グループが出発するそうです。美術館、博物館を見学するのにこの時期は最適ですね。小さいグループでガイドの説明にも余裕があり、今回も「普段は通らないところを通っていきましょう」と特別扱いしてくれました。

そのガイドの説明を受けながら見る(再現された)洞窟内はもちろん撮影禁止。そのあとに用意されている展示室では撮影OKなのでそこの写真をいくつか撮ってきました。


洞窟内には推定20,000年から17,000年前にクロマニォン人によって描かれた壁画がおよそ6,000点も存在するそうです。
正直僕は絵のスケールの大きさや完成度の高さにレプリカとはいえ圧倒されました。
実際に壁画のなかには遠近法が使われていたり馬の走る姿が順にパラパラページをめくる漫画のように描かれていたり、また動物の絵とは別に幾何学模様も散見されました。
この壁画が意味するところは謎です。20,000年も前の人類が宗教的な意味をもって描いたのか、芸術的感性を発揮して描いたのか、それとも深い考えは特になくただ描いただけなのか(その割にはかなりレベルが高いけれど)それがわかる日は永遠に来ないのでしょうね。


この壁画を描いた人類もまさか自分たちの描いたものが20,000年後、世界の注目を集めるとは思ってもいなかったでしょう。遠い過去に思いを馳せるとなんだかロマンを感じますね。

このラスコー4はほぼ100%本物の洞窟を再現したものだけれど唯一再現されていない部分がこの「Puits(井戸)」というところ。
ここにこの洞窟の壁画の中でただ一つ人物を描いたと思われる壁画があります。
Puits
しかしこれも下半身は人のようだけれど頭は鳥(あるいは他の動物)、人なのか実は人ではないのか、隣りに描かれているバイソンに襲われているのか、それともただ寝そべっているだけなのか、左に描かれている鳥の絵には何か意味があるのか、永遠に分からないことだらけです。




このラスコー4、最寄りの町(Montignac)や駅からもシャトルバスのようなものは出てなさそうです。タクシーを使うか、一番いいのはやはり車。ちょっと交通の便は悪いですがこのラスコー洞窟があるVézère(ヴェゼール)渓谷やDordogne(ドルドーニュ)河沿いには美しい風景、絵に書いたようなお城など見どころもたくさんあります。是非一度訪れみてください。

                          




2018-01-30

Santillana del mar に佇む小さなParador・Santillana Gil Bras / パラドール・サンティリャーナ・ジル・ブラス


北スペインの港町Santander(サンタンデール)から郊外に車で走って20分ほど、Santillana del mar(サンティリャーナ・デル・マール)という小さな町の中にSantillana gil bras(サンティリャーナ・ジル・ブラス)Santillana del mar(サンティリャーナ・デル・マール)という2つの小さなパラドールが広場を挟んでほぼ向き合うような形で建っています。
どちらも24室のみです。


Santilana Gil Bras

2018-01-29

ローマ人が残したユネスコ世界遺産・Las Médulas(ラス・メドゥラス)


ベナベンテから更に西に向かって2時間ほど車で走ったところに目的地Las Médulas(ラス・メドゥラス)があります。

           
向かっている途中、雪がちらつき始め本格的に振り出したらやばいな、とちょっと焦ったけれどそれもほどなく止み無事に到着することができました。
Las Médulas(ラス・メドゥラス)とは紀元前1世紀から3世紀ごろまでにローマ人が金の採掘を行った場所で、そのためにできた景観は1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。

2018-01-28

北スペインと中央スペインの交通の要衝、蝸牛の塔が残る12世紀のお城、Parador・Benavente /パラドール・ベナベンテ


毎年恒例になりつつあるスペインのパラドール。完全にまずパラドールありきのスペイン旅行になっているけれど、特に今年2018年はパラドール開業から90年に当たる年。色々なプロモーションが用意されているのではないでしょうか。

去年行ったParador・Ciudad Rodrigo(スィウダ・ロゴリーゴ)の街で偶然発見したイベリコ豚ハムの店にまず行き,
 ⇒ IBERICOS FELIPE HERNANDEZ

一年分のイベリコハムを買い占め、たまたまテレビで発見したLas Médulas(ラス・メドゥラス)を見に行くためにそこから近いパラドールを探してみると、なんとこの時期この近辺のパラドールは軒並み閉まっている。

Ciudad Rodrigue
Ciudad Rodrigoのパラドール

2018-01-05

ペンタックス・PENTAX K-S2 18-50REキット

以前、ペンタックスのK200Dを使っていたけれど、ポルトガルに移り住むのと同時に手放した。写真を撮ることは好きだけれどそれでも段々と一眼レフの重さに持ち出す機会が減っていたからだ。
Pentax K200D
持っていたレンズと一緒にすべて売却し、代わりにいわゆるハイエンドコンデジと言われるジャンルのカメラを買った。身軽になるために。

しかし、ここに来てまた一眼で写真を撮りたい気持ちが再燃。そうなると居ても立ってもいられずネットですぐに調べてみることに。ペンタックスを買うことには自動的に決まっていました。
でも、調べたらポルトガルにはペンタックス機(及びリコー)が一切ない。ネットで見てもお店に行っても他のメーカーはあってもペンタックスはポルトガルには存在しないことを知りました。
仕方がないのでフランスのアマゾンで買うことに。あまりカメラにお金を充てる余裕がないので性能をある程度考慮に入れつつも安さ第一で探したら、存外にあっさりとK-S2を買うことに決まりました。
僕が買ったのは去年9月。この時すでにK70とKPが主流だったけれどKPは値段で除外。K70とちょっと迷ったけれどK-S2との機能の違いそして値段の差を比較して、今の自分にはK-S2で十分と判断し初めて実機を見ずに購入しました。

  PENTAX K-S2 18-50REキット

そういう経過から実機が届いたときにはがっかりすることもあり得るな、と思いながら箱を開けてみれば、意外や意外(というとペンタックスに悪いが)しっかりした造りのカメラです。
K200Dの感覚だった自分としては随分小さくなったな、というのが第一印象でした。
それでもガラスペンタプリズム使用のために、大きさから想像するよりずっしり来ます。同時に重さは撮影時の安定性にもつながるから軽ければ軽いほどいいというわけでもない。自分にとってはカメラサイズといい重さといい絶妙にしっくりし、撮れば撮るほど手に馴染む感覚があります。そして久しぶりの一眼レフのシャッターを切る感覚。ミラーが上下することから生じるこの物理的な感触はミラーレスでは味わえないものですね。

なので通販で買った不安をあっさり押しのけとてもいい買い物ができたと思います。
しかし、本体はそれで良かったけれどキットのレンズの方には満足できませんでした。
決して悪いレンズではないけれど、沈胴式だ、防滴防塵だ、コンパクトだという造りに関しては努力が見られるけれど肝心の映りは極めて普通だと思いました。ズームもちょっと引っかかるような感触がありいまいちスムーズではなく全体の造りにも少し安ぽっさが見られます。
せっかく本体はいいのにレンズがその足を引っ張ているように思えたのですぐに交換レンズを買うことに。
ここでももちろんポルトガルにペンタックスはないので、日本に一時帰国する時に合わせて今度は日本の通販で結果的に3本の交換レンズを購入。
そのレンズのおかげで俄然K-S2で写真を撮ることが楽しくなりました。

ついでに日本へ行ったとき、ここぞとばかり家電量販店でペンタックス機をK-1も含めすべて見てきたけれど、個人的にはK70よりも自分の買ったK-S2のデザインの方が気に入りました。ほとんど同じだけれど微妙に違うんですよね。しかしそれとは反対にKPにはやられました。デザインも持った感じも自分にはドストライクです。
KP ブラックとシルバー
大抵はシルバーの方が気に入る傾向にあるのだけれどKPに関してはブラックもシルバーもどちらもいい。
う~~ん、こうなったら2年後(次に日本に帰る予定)KPあるいはその後継機に目標を定めてそれまで存分にK-S2を使い倒すか。
そしてKPが一発屋で終わらず後継機が出てくれることを願います。




2018-01-02

元旦の満月


友人たちと年を明かし、昨日初月は満月。そして戌年。
2018年がスタートしました。
どんな年になるのでしょうか。

Praia da luz の満月

2017-12-17

千葉県富里市のうどん屋「しょうね屋」

➡ しょうね屋

日本一時帰国の際に友人に連れられ行ってきたうどん屋「しょうね屋」。
成田空港から車で20分くらい。
麺好きうどん好きとしては一も二もなくOKして行ってきたけれど車がないとちょっと不便な場所かな。
それでもいつも盛況らしい。
僕らは夕方開店直後だったせいかまだ席は余裕で空いていたけれど食べている間も次々とお客さんが入って来ていた。

肝心のうどん、一番うどんそのものの良さが分かる冷たいぶっかけ(の大盛り)を注文する。

こしがしっかり効いたうどん。食べ応えがありつゆもおいしくうどん好きにとってはとても満足のいくものだった。
大盛りを注文したけれど追加注文しても良かったな、と思う。


2016-02-27

雨、雨、時々晴れ


季節の変わり目でしょうか。天気はとても不安定です。

夏を思わせるような日が続いたと思ったら今日は霰が降るような天気。なんだかひやっと吹く風も冷たいです。



そんな霰と霰の合間の晴れ間。
Praia da luzも空気が澄んでとてもきれいです。



サーファーたちも海へ駆り出します。

少しずつ人が増えてきたようです。
これから春が来るという予感は良いですね。


今年夏のホテルの予約数はすでに去年を35%上回っているらしいです。

忙しい夏になるでしょうか?


2016-02-22

Odeceixe


  • Odeceixeはどう発音するのか?

僕も最初に見た時、正しく読めませんでした。
ポルトガル語で“オドゥセイシュ”と読みます。分からないですよね。

ラゴスから大西洋側のAljezur(アルジェズール)へ向かい、そこから更に車で30分ほど北上したところ、Algarve(アルガルブ)とAlentejo(アレンテージュ)の境目にこのOdeceixe(オドゥセイシュ)という町があります。





海側からのショット


普段、冬どこのビーチでも大抵サーファーが数名はいるものなのに、この日ここには誰もいませんでした。


アルガルブはその穏やかな気候に魅せられてイギリス、ドイツ、オランダなど主に北ヨーロッパから移住してくる人が多いのですが(最近はフィンランド人を見かけることも多くなってきました)、面白いのはアルガルブの中でも、アフリカ大陸に面した地域では比較的イギリス人が多いのに、アメリカ大陸に面した側に来ると俄然ドイツ人が増えるということです。



最近、新たなブームになってきているのかキャンピングカーを非常にたくさん見かけるようになったけれども、そのキャンピングカーもイギリスナンバーのものは結構立派なものが多く、ドイツナンバーの物は年代物の「良くそれに乗ってドイツから来たね」と思わせるようなものや、明らかに「あなた改造したね。」というようなオリジナリティー溢れるものが多い様に思います。
(もちろん、実際に数えたわけではなくあくまで印象です)。


これはお金の問題ではなくて国民性の違いですね。
だいたいここアルガルブでもゴルフを含めたリゾート開発をしたのはイギリス人で、ドイツ人はそれに対して自然志向が強いように思います。


リゾート開発が進んだアフリカ大陸側にイギリス人が多く、自然がまだかなり手つかずの状態で残っているアメリカ大陸側にドイツ人が多いのもそういう事だと思います。


ついでに言うと、ドイツ人は住んでいる人でも旅行者でも頑張ってポルトガル語を話そう、という姿勢を見せる人が多いのに対し、イギリス人はやはり開口一番 "Do you speak English?"という人が多いですね。
ま、しょうがないか。


Alentejo(アレンテージュ)とAlgarve(アルガルブ)を分けるSeixe川(セイシュ川)
向こうがAlentejo、犬がいる側がAlgarve


ここから川に沿って5分ほど車で入ったところにOdeceixeのメインの町があります。
今回はそこの写真は撮れませんでした。





2016-02-20

Salema~Figueira


Praia da luzからBurgau、そしてBoca do rioを通り越してSalema(サマ)にやって来ました。

考え見たらここに来るのは久しぶりです。


アルガルブ一帯は海岸沿いを中心にかなり建築ラッシュ(という名の乱開発)が進んでいたのだけれど、2007年に経済危機が訪れてからはそれがストップ。
至る所に建築途中で放棄された建物が並んでいました。スペインでも車で縦断するとそんな光景を色々なところで見ることができます。
ラゴスもここサレマも例外ではありません。


が、久しぶりにやって来てみたらあちこちで工事が再開されていました。


テレビを見ても、例えばフランスでも不動産を購入する人が2015年からまた徐々に増えてきた、というニュースを見たので少しだけ景気が上がり気味になってきているのかもしれません。


サレマの高台に建つ一軒家。
こんな景色のプールが付いた家などいかがですか?



そのサレマの新興住宅街の裏手に入ると海岸沿いを歩く野道が続きます。
ここから隣のFigueira(フィゲイラ)という海岸までの行程は夏には南仏プロヴァンスを思わせる景色で特に好きな場所なのです。


冬もまた良し。

夏はオリーブの木や野生のハーブが溢れてプロヴァンスのようになるのだけれど
唯一、セミがいない。


冬でもこんなアヤメのような花が咲いています。




ハイライトトーンでちょっと芸術風に!?


写真を撮ってばかりいる自分を辛抱強く待つ犬。



僕は都会育ちだけれど、段々と自然に魅かれることが多くなってきたように思います。
こんなほぼ手つかずの自然が自分の住んでいるすぐそばにあることに単純に幸せを感じます。










と、今日書いている内容と全く関係ないけれど、EU(ヨーロッパ共同体)最大の懸案だったBrexit、とりあえずは回避できたようすね。

EUが安定した共同体になるまでにはまだまだいくつもの壁を越えて行かなければならないようです。





2016-02-17

再びMeia praia


昨日までの大雨、大風が嘘のような快晴。真っ青な空!
再びMeia praiaを犬と散歩です。


Meia praiaの駅。だーれもいない。駅員もいない。

滅多に通らない電車がたまたま通過。
でもピンボケになってしまた。
遠くにPortimão(ポルティマオ)の街を望む。

端まで歩こうと思ったが意外に遠かったので途中でUターン。
犬はどこまでも歩いて行きたそうな顔をしていたけれど…
Portimão(ポルティマオ

砂浜の裏側はすぐにゴルフコース
しかし、野良犬が数匹ゴルフコース内を走り回っていたような。それもありね。

後ろにはMonchique(モンシック山)
今日は気持ちいいくらい空気が透き通ってモンシックもよく見えました。

きれいな夕焼けを眺めながら帰路へ。
今日は珍しく風も穏やかでした。

この気候こそここアルガルブの醍醐味。
この冬は確かに寒さこそ厳しくないけど天気が良い日は少なかったなぁ。