こんにちは!南ポルトガル・アルガルブ(algarve)地方の町、Praia da luz在住。フランス料理、フランス菓子ベースのホームデリバリーをやっています。Algarve はアルガルベ、アルガルヴェと日本語では表記されていますが “アルガルブ” が正しい発音です。

日々のこと、ポルトガル・スペイン・フランス、ヨーロッパのこと。言葉に関しては ⇧「フランス語・ポルトガル語」に別ブログで書いてます。⇧「Serge & Satoshi Home delivery」はデリバリーのFBページです。⇧「Paradores/パラドール」にはスペインのパラドールの滞在記をまとめています。

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2019-02-20

北スペイン・中世の町Olite(オリーテ)とParador Olite / パラドール・オリーテ

牛追い祭り(Fiesta de San Fermín)やヘミングウェイの小説「日はまた昇る」で名の知れた北スペインバスク地方の街Pamplona(パンプローナ)から南下すること約45km。
高速の有料区間を避けるように国道N121を通って40分ほどで中世の町Olite(オリーテ)に到着します。

                    



中世と言っても実際には紀元1世紀にはローマ帝国の居住地があったことが分かっているので町の歴史はもっとずっと古いようです。

この町の必見は15世紀に当時の王カルロス3世(Carlos III)が建設させたナバラ王宮(Palacio de los Reyes de Navarra)です。
その後、放置され(一度は火事にも遭い)完全に荒れるがままの状態だったものを20世紀に入ってから修復が始まり、その修復工事は今も続いています。
そしてこのナバラ王宮の一角にパラドールがあります(実際にはパラドールがあるからオリーテに行くことに決めた、というのが正しいです)。

ナバラ王宮の一部

実際にこの王宮に入ってみると(有料)思っていた以上に大した王宮です。でもどことなくスーパーマリオのお城を連想させます。ある意味、絵に書いたようなお城らしいお城です(王宮なんだけど)。

その王宮の一角に展示室が設けられていました。これが修復工事が始まる前の廃墟となっていた王宮の状態(の模型)。
修復工事が始まる前
そして、こちらが現在の状態。見事に修復されていますね。
この一番左側にある四角い建物がパラドールとして使われています。

修復中


いくつもの塔があります。この日はとても風が強くて、同時に高所恐怖症の自分は塔のてっぺんに上るたびにヒヤッとする体験でした。それでも登ろうとするんだけど…



パラドール正面

そしてこちらがオリーテのパラドールの正面。ナバラ王宮に隣接したテオバルドス宮殿が修復されパラドールとして使われています。ローマ帝国時代にすでにあった建物をサンチョ7世(Sancho VII)が城塞に転用し(13世紀初頭)、その後テオバルド1世(Teobaldo I)、デオバルド2世(Teobaldo II)が宮殿に改装(13世紀中ごろか)したそうです。かなり歴史のある建物ですね。実際にはパラドールはこの宮殿部分とその左側に渡り廊下で繋がれた新館部分からできています。


で、パラドールがある城壁内は交通制限されています。チェックインとチェックアウトのためのみパラドールまで車で進入することができるけれど、チェックインを済ませたら城壁の外にある一般駐車場(無料)へ車を止めなければいけません。ちょっと不便ですがしょうがないですね。
Esentia Olite
中に入ると中世の鎧がお出迎え。

 

なかなか厳かな雰囲気です。ただ完全に廃墟だったものだから内装は全て当時のものではないけれど。この高いカーテンの向こう側が夕食・朝食のレストランです。

部屋は残念ながらこの宮殿内ではなく新館の方でした。もちろん新館の部屋も良かったけれど、この宮殿の中の部屋だったらまた印象も違っていたかもしれません。
一つ惜しかったのは、通常のパラドールと違いバーが宿泊客以外の一般のお客さんも利用可能だったこと。なのでバーに限ってはプライベート感も何もなく普通の街中にあるようなバーでした。


このようなサロンもありました。このサロンは宿泊客しか入ることができないので、バーで飲み物を取りここに来ることも可能です。
宮殿の中に泊まるパラドール、バーだけがマイナスポイント、だったかな。

パラドールのすぐ横にあるサンタ・マリア教会



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